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「際立つデンマークの勝負弱さ」ブラジルW杯欧州予選グループ2 イタリア-デンマーク

現在まで2試合を経過して2引き分けとスタートダッシュに失敗したデンマークと、2勝1分けと珍しく好調なイタリアとのジュゼッペ・メアッツァでの対戦は、イタリアが順当に3-1で勝利を飾った。
とは言え、結果が表すほどには両チームのチャンスの数には差がなく、特に前半の序盤はデンマークが中盤でボールを奪っての速いカウンターから何度もサイドをえぐってクロスの場面を作り出していた。が、フリーで放ったベントナーのヘディングがゴールポストをかすめたのを皮切りに、何度クロスを上げても得点にはつながらず、逆にイタリアが33分にモントリーヴォがバロテッリの落としからGKが一歩も動けない強烈なミドルを決めて先制してしまう。
さらに、その4分後には幾度と無くクロスを上げても点が入らないデンマークをあざ笑うかのように、ピルロが右サイドからフェイントでマークを外してクロスを放つと、これがドンピシャでデ・ロッシの頭に合って2点目。
デンマークは、前半終了間際にようやくクロスが相手に当たってコースが変わったボールにクヴィストがうまくボレーで合わせて1点差に追いつき、後半早々にはこの試合でFWとして先発していたオスバルドが、相手を振りほどいて手が顔に当たった行為が故意と取られて一発レッド。これで流れが変わるかと思われた。
が、54分にピルロからDFラインの裏に抜けたバロテッリにパスが通り、足で合わせたボールがGKをすり抜け、イタリアにとってはラッキーな、デンマークにとっては何とも間抜けな3点目が入ってしまう。
その後も、イタリアの攻撃はピルロからバロテッリへのパスしか無いと分かっているのに、何故かデンマークはなかなかそれを止められずに10人のイタリアが明らかに試合をコントロール、最後はさすがにベタ引きになったイタリアから何度かバイタルで基点を作ってチャンスを作るものの、最後まで追加点を奪えずに試合終了。
正GKブッフォンを怪我で欠いて、序盤は前後分断になって明らかに隙があったイタリアに対し、デンマークは自らチャンスをフイにして、勝ち点3をみすみすプレゼントしてしまった形で、日本にとってはとても他人とは思わない勝負弱さが際立ってしまった。何かとデンマークと日本は縁が多くて頑張って欲しい国ではあるのだけど、こっから盛り返すのは相当厳しいだろうねえ・・・

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