「フランクフルトは開幕3連勝」ドイツ・ブンデスリーガ第3節 フランクフルト-HSV

フランクフルトとHSVと言えば、両方共かつて高原が在籍したチームとして知られているが、もう5年前の話なんだよね・・・月日が経つのは早いというか、時代は変わったというか・・・
さて、乾が在籍しているフランクフルト。2部からの昇格は決めたものの、監督がヴォルフスブルクやHSVで全く結果が出せなかったアルミン・フェー、そして補強の遅れもあって降格第1候補と呼び声が高かったが、蓋を開けてみれば何と開幕3連勝。
とは言え、試合内容としては非常に危なかった。フランクフルトは、前半こそ高い位置からのプレッシングとSBの積極的なオーバーラップで試合を優勢に進め、13分の乾によるドリブルで切れ込んでからのタイミングをずらしたパンチショットで先制し、18分にはセットプレイから早くも追加点を決め、その後セットプレイから1点は返されたものの、前半終了間際には足の裏を見せてタックルした好調イラチェクが一発レッドで退場、後半8分にはアイクナーが裏への抜け出しから3点目を決めるなど、全ての流れがフランクフルトに来ているかのように見えた。
しかし後半18分にHSVのソンフンミンが2点目を決めると流れは一転。フランクフルトは疲れもあるのか前半に見せたプレッシングが影を潜め、バイタルエリアでファン・デル・ファールトが何度も基点になり、そこからプレスがかかってない癖に位置取りだけは無駄に高いSBの裏へとパスをバンバン通され、どっちが数的優位なのか分からないぐらいHSVに押されてしまう。が、フランクフルトGKトラップが好セーブを連発してかろうじて防ぎ切り、最後は青息吐息ではあったが何とか逃げ切り勝利を決めた。
乾については、先制点のプレイは乾らしい切れのあるドリブルからの見事なシュートだったが、チームが劣勢になってからは大分存在感が薄くなってしまっていた。ポジショニングがおかしいSBのお守りをしないといけないというのもあるが、フィジカルで守れない分運動量でカバーしないといけない影響が大きいのだろう。チームも監督がフェーだし、他のチームの体勢が固まってからも快進撃が続くとは考えづらいが、今のうちに勝ち点と個人のアピールを稼いでおく事だろう。