「辛勝だが希望の持てる立ち上がり」ロシア・プレミアリーグ第1節 CSKAモスクワ-ロストフ

いよいよ今日から、なでしこジャパンのカナダ戦を皮切りにロンドン五輪のサッカーが開幕するが、取り急ぎ駆け足で本田の開幕戦をレポート。
で、注目の本田の起用法だが、何とCSKAモスクワは1トップにドゥンビアを置いた4-1-4-1というフォーメーションを取って来て、本田はザゴエフと並んで2列目のセンターというポジションになっていた。その外側にはトシッチ、カウナという2人が入ったのだが、4人が自由にポジションチェンジをしながらパスを回してはいたものの、なかなか決定機が作れなくてしんどい展開になってしまった。
特に、ロストフのGKはクロアチア代表の正GKであるプレティコサで、本田の枠に飛ばした2本の無回転FKを危なげなくパンチングで凌ぐなど非常に当たっており、ロストフの選手もスタミナ十分で最後まで忠実なプレスとカバーリングを欠かさず、たまたま後半10分に左サイドからのグラウンダーのクロスがドゥンビアの足元に入ったおかげで1点は取れたが、そのラッキーが無ければドローもあり得る展開だった。
ただし明るい点もCSKAに無くはなく、この試合の右SBにはセレソン候補にもなりレアルからの誘いもあったという、グレミオから移籍した21歳のマリオ・フェルナンデスが先発していたのだが、いかにもブラジルらしいラテラウで、何度も鋭い攻撃参加で単調になりがちだったCSKAの攻撃にアクセントを加えていて、今後の鍵になって来る選手である事は間違いない。つーか、こんなスター候補を並み居るビッグクラブを差し置いて1500万ユーロでぶっこ抜いてくるんだから、ロシアのマネーパワーは凄まじいね・・・
本田の内容としてはまずまず。FKが枠に飛ぶなど個人の出来としては悪くないけど、やはり中盤がボールを持つ選手ばかりではなかなか本田も生きて来ない。最後の方に出場したゴンサレスやムサあたりが先発出来るようになって来ると、チームとしても咬み合ってくるのではなかろうか。と、その前にまず本田が移籍することを期待したいんだけどね~(笑)