ツール・ド・フランス2012 第14ステージ

今年のツールもいよいよ終盤のピレネーに差し掛かったわけですが、16・17と最難関ステージが後に控えているとあってか、後半に連続する1級山岳では総合争いの選手に動きは全く無し。
おまけに、コースの途中で誰かが画鋲を撒いたらしく、エヴァンスがパンクで遅れてメイン集団がエヴァンスの復帰を待つためにペースダウン、そこにアクシデントを知らずに飛び出した総合8位のロランを追うためにまたメイン集団が加速と、最後の方はドタバタ状態でレースどころじゃありませんでしたね。
そういう事もあって逃げ集団にとっては非常に楽な展開。逃げ集団にはなんとマイヨ・ヴェールのサガンまで含まれていたのですが、ゴール前11km地点からタイミング良く飛び出したルイス・レオン・サンチェスが、他の選手がお見合いをしている間にまんまと逃げ切り、第1ステージでの骨折を乗り越えての歓喜となりました。
それにしても、普通の人だったら骨折して自転車に乗ろうなんて万が一にも思わないはずだと思うんですが、プロの自転車選手はどんな怪我をしても物理的に走れる限りはレースを続け、走りながら体を治してしまうのだから恐るべき回復力、と言うかほとんどサイボーグの世界ですよね。
さて今日の15ステージはピレネーの中休み。おなじみポーの町へのゴールです。細かいアップダウンがあるので逃げ屋にとってはおいしいステージ。新城選手の活躍に期待しましょう。