ツール・ド・フランス2012 第12・13ステージ

何だかんだであっという間にツールも後半戦ですな~。
で、第12ステージは前日のハードな山岳の後だけあって、コースの前半に1級山岳は2つありましたが総合争いに大きく変化はなく、逃げの集団が一時は13分もの差をつけてメイン集団はおやすみモード。
最終的には6人の逃げ集団の中から、今大会大活躍のイギリス勢、その先駆けと言えるデービット・ミラーが勝利。ドーピングで長期間の出場停止を食らった過去があった選手だけに、インタビューでは自分が生まれ変わった事を強調していましたね。
結局メイン集団は7位のゴールポイント争いのスプリントになり、ポイント賞マイヨ・ヴェール争いのゴスとサガンがゴール前で接触し、それでゴスが先着はしたのですが降格処分が下されさらにサガンがポイントで差をつける結果になりました。
第13ステージは、ようやくやって来たほぼ平坦ステージ。しかし南フランスの海岸沿いを走るコースとあって海から風が強く、集団はあちこちで中切れを起こしてしまうという、疲労や怪我を抱えた選手にとってはサバイバルステージになってしまいました。
新城選手も、総合9位にいながら中切れの餌食になったロランをメイン集団に引き上げるしんどい仕事をこなしながら、最後はエースヴォクレールに付き添いながら1分45秒差のゴールでお疲れ。
ポイント賞争いでは、途中の3級山岳でカヴェンディッシュとゴスが遅れてしまい、ゴールスプリントは僅差でグライペルに勝利を譲ったものの、2位に64ポイントの大差をつけてマイヨ・ヴェールの獲得はほぼ固い状況になって来ました。登りもきっちりこなせるところはかつてのエリック・ザベルを彷彿とさせ、今後もグランツールを席巻する事は確実でしょうな。
そして今日からはまたもやピレネーの山岳が到来。後半に1級山岳が2つ連なる、チーム・スカイのアシストにとってはハードなステージです。下り得意なニーバリが駆けてくるのか、エヴァンスの体調は回復するのか、総合争いで動きがある事を期待したいですね。