ツール・ド・フランス第11ステージ

昨日は五輪男子NZ戦を見ようかと思ったのですが、ツールと録画時間がかぶっていたので1時間ほどしか録画できておらず断念。幸い、今日の昼にスカパーで再放送があるのでそれで確認してみます。
で、アルプスの超級峠を2つ登った後に、最後は1級山岳ラ・トゥッスイール頂上ゴールが待ち受ける第11ステージ。
総合争いで動くなら、第2週目ではここしか無いという勝負どころとあって、2つ目の超級クロワ・ド・フェール峠でエヴァンスとヴァンガーデレンが果敢にアタックしましたが、残念ながらチームスカイに吸収され、ラ・トゥッスイールの上りでニーバリが2度のアタックを仕掛けるも、フルームのアシストに潰されてしまいました。
ニーバリが2度めのアタックを決めた時には、一瞬フルームが遅れてウィギンスが1人になり、フルームがその後追いついて再びアシストで引き始めると、ウィギンスの顔が相当苦しくなっていたようですが、結局ライバルたちはチームスカイに致命傷を与えられず、エヴァンスに至っては彼らから1分30秒近く遅れてゴール。
これでエヴァンスが総合争いからさらに後退してフルームが2位に上がり、ウィギンスとは2分23秒差でようやくニーバリが3位に来るという、スカイにとってはさらに盤石な体制を固められるステージになってしまいました。
それにしてもフルームは、一時はやや遅れ気味にはなったものの最後はウィギンスもろとも千切りそうなアタックを見せたりと、山岳の強さでは図抜けているところがありますね。TTも強いので、来期はエースとして他のチームから引き抜きに合うことになるのは間違いなく、ウィギンスとの同国対決のツールになりそうですな。
残りの山岳ステージは14、16、17と残ってますが頂上ゴールは17のみで、後は下りゴールである事を考えると、ウィギンスの総合優勝が無くなるとすれば個人的な健康トラブルしか無さそうではありますが、長い期間中は必ずどこかで調子が悪い日が出てくるもの。そこでチームがどれだけ頑張れるかが問われるでしょう。
ステージ優勝と山岳賞争いでは、前日の勝利で期待されたヴォクレールは膝の状態が思わしくないのかアタックの素振りが無かったものの、同僚のロランが見事に逃げ切ってユーロップカーチームで2連勝。山岳賞でも首位に立ったケシアコフと11ポイント差まで詰めてきました。おそらく、このままチームとしては山岳賞ゲットに狙いを絞って来るでしょう。新城選手も17ステージまでは仕事山詰みですね。