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ツール・ド・フランス2012 第6・第7ステージ

近年のツール・ド・フランスは序盤ステージの落車で優勝候補の選手が巻き込まれ、本当の勝負に入る前に脱落といった悲しい状況になるのが定番になってしまっているのですが、今年も第6ステージでそれが起こってしまいました。
ゴール前25kmの地点で100名近い人数が巻き込まる大落車が発生、しかも下りでの事故だったので選手へのダメージが激しく、結局フランク・シュレクやバルベルデ、ヘーシンク、今年のジロの覇者であるヘジダルといった総合有力選手が大幅に遅れてしまいました。
でも不思議なもので、調子に乗ってる選手や大本命エースは何故かこういう事故の魔の手にはかからないもので、カヴェンディッシュは落車の影響で遅れ、グライペルは別の落車でダメージを受けたのにも関わらず、サガンは生き残ってステージをロングスプリントで制しました。
サガンのゴールポーズは本人によると超人ハルクを模したものらしいですが、サッカーファン的にはバロテッリポーズにしか見えませんでしたね(笑)。
そして第7ステージは、今大会初の頂上ゴール山岳ステージ。ツールにしては珍しく、最大傾斜20%という激坂で総合争いが勃発、優勝候補の2強と見られているウィギンスとエヴァンスは互いに最後まで譲らず、タイム差無しの2位と3位でフィニッシュ。勝負は明後日行われる個人タイムトライアルに持ち越されました。
このステージを、2位のエヴァンスに10秒差をつけて制したのはクリス・フルームというイギリスの選手。アイルランドはショーン・ケリーやロッシュなど伝統的に強いワンデイレーサーを排出して来たのに対し、イギリスは自転車不毛の地と呼ばれていたので、まさか山岳で強い選手が出てくるとは思いませんでしたね。
スペインには山岳、ベルギーには石畳向きの選手が集まってはいるものの、オランダは山の無い土地なのにクライマーを排出したりしてますし、その国の地形はあんまり自転車選手の特性には関係ないのかもしれませんねえ。

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