ツール・ド・フランス2012 プロローグ、第1ステージ

世間はユーロ決勝と五輪代表メンバーの話で持ちきりですが、土曜からツール・ド・フランスが始まったので恒例のサッカーサイトプチ離脱状態になります(笑)。
ツールのプロローグは、今年はベルギーのクラシックレース、リエージュ・バストーニュ・リエージで知られるリエージュでの開催。
結果は、春のクラシックシーズンの不調から復活したカンチェラーラが、2位のウィギンス、シャヴァネルに7秒差をつける圧勝。7秒とは言え、全部で7分少々のレースなんですからこの差は凄いです。逆に総合優勝争い本命のエヴァンスは17秒差の8位とやや不本意な結果。ただ、おそらくエヴァンスは調子のピークを後ろに合わせているでしょうから、この程度の差は織り込み済みかもしれません。
他の有力候補では、バルベルデが35秒差、フランク・シュレクが38秒差と低迷。今年は合計で100kmを超えるなど例年に無くタイムトライアルの距離が長いので、TTがあまり得意でない彼らにとっては今年はかなり厳しいツールになるんじゃないかと思います。
そして翌日の第1ステージは、ほとんどアルデンヌクラシックのようなアップダウンが続くコースで、最後は3kmに及ぶ石畳の上り坂ゴール。純粋なスプリンターは当然出番はなく、ジルベールやカンチェラーラのようなクラシック常連ハンターが勝つかと思いきや、軽々とスプリントで彼らを千切ったのが新鋭サガン。
今年のツール・ド・スイスで4勝、ツアー・オブ・カリフォルニアで5勝を挙げて旋風を巻き起こしている選手ですが、メジャーなグランツールで早くも勝利を挙げてしまうとは驚きました。これからしばらくは平坦ゴールステージが続きますが、そこでカヴェンディッシュやペタッキ、グライペルといった大物スプリンター相手にどんな走りを見せるのか楽しみですな!