「フランスは不甲斐ないの一言」EURO2012準々決勝 スペイン-フランス

世間は昨日の深夜にあった、PK戦までもつれ込んだイングランド対イタリアの話題で持ちきりだけど、当然そんな時間に起きていられないので先に行われたスペイン対フランスの試合を録画観戦。
・・・したのはいいんだけど、ぶっちゃけここまでフランスがダメダメな内容だとはさすがに想像が出来なかった(苦笑)。
ユーロ前に行われたセルビア戦で見せたフランスの強固なプレッシングサッカーは影も形もなく、スペインのポゼッションに対して自陣にただ疲れた様子で引きこもるだけで、かと言って切れ味のあるカウンターを繰り出すわけでもなく、ベンゼマはフラフラと下がってくるだけで基点になれず、時折リベリが個人で打開しようとしてはいたが、多勢に無勢で特にスペインの脅威となる場面は作れなかった。
じゃあ右サイドで、と行きたいところだがさらにそっちは深刻で、イニエスタ対策なのかメネズではなくてドゥビュシーを起用したおかげで攻撃が全く死んでしまった。しかも先制点はそのサイドをアルバに破られてのクロスからだったので、完全に裏目もいいところである。
後半になってフランスはナスリやメネズ、ジルーを投入して攻撃を活性化しようとしたのだが、スペインのほうはすっかりフランスを見切って余裕の逃げ切りモードに入り、後半40分を過ぎて再びスペインがアクセルを吹かしたらフランスは抵抗も見せずにあっさりPK献上。最後に情けないオチまで付けた惨敗であった。
何やらフランスにはナスリの暴言など内紛やマスコミとの軋轢が表面化しているらしいが、ドメネク監督がいなくなっても相変わらずな様子で、かつて強かったあのフランスを思い出すと悲しくなるよね。
ただしスペインも、この先の優勝争いを考えるとスペインの出来が万全であったとはちょっと言いがたい。スペイン自慢の0トップは、フランスの出来とポゼッションの割にはチャンスの数は物足りないし、1トップにしてもトーレスは相手が前に出て来てくれないと機能しそうにない。次のポルトガルは与し易いと見られてはいるが、なかなか点が取れずにズルズル行ってしまうと結構危ないかもしれない。