2012年5月

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「柏と全北の天国と地獄」ACLグループH 全北現代-柏レイソル

最終戦を迎えた段階でグループ3位、しかもホームの全北に勝たなければほぼ勝ち抜けの可能性が無くなってしまう崖っぷちの柏だったが、ここで見事に勝利を飾り、グループ首位こそ金満広州にその座を奪われたものの、無事グループ突破を決めてみせた。 常々書いてきているように、アジアにおける戦いでは、相手のフィジカルやプレスにビビって横パスやバックパスから適当なクリアを繰り返してしまうと、どんどんセカンドボールを拾 […]

「ロスタイムの観客乱入で昇格は白紙?」ドイツ・ブンデスリーガ 入れ替え戦第2レグ

ベルリンアウェイでの初戦を2-1で勝利するという素晴らしい結果で折り返したフォルトナ。しかしホームで迎えた第2戦は天国と地獄を行ったり来たりするジェットコースター状態となってしまった。 まず最初の波乱は、いきなり試合開始1分にドリブルで抜け出したバイスターが強烈なミドルを決めた事に始まる。これで、いきなり守りに意識が大きく傾いてしまったフォルトナが、第1戦とは打って変わってパスワークがスムーズにな […]

「名古屋らしい戦い方が復活?」ACLグループG 名古屋グランパス-セントラル・コースト・マリナーズ

グループ2位で迎えた最終のホーム戦とは言え、エースケネディを怪我で欠いた状態、セントラル・コーストに負けてしまうとグループ敗退が濃厚になってしまう苦しい立場だったグランパスだったが、きっちりと3-0で勝利を飾った。 試合は、意外にも勝たなければならないはずのセントラル・コーストが大人しい立ち上がりを見せ、名古屋も当然ながら無理をして攻める必要が無いので、互いに近くでパス回しをしながら隙を見せて攻め […]

「盾と盾のぶつかり合い」J1第11節 サンフレッチェ広島-横浜Fマリノス

森保新監督になって好調の広島と、絶不調状態から脱して3連勝中のFマリノスという対戦だったが、昨日見た鳥栖と大宮の試合とは一転してリトリート合戦のような試合であった。 いきなり前半の6分に、広島の青山がセンターサークルの後ろから、推定60mの超ロングシュートを決めるという度肝を抜くゴールで試合は始まったのだが、その先制点を大事にしようという意識が強く出たのか、その後は5バック気味で守備ブロックが低く […]

「内容的にはドルトムントに匹敵?」J1第11節 サガン鳥栖-大宮アルティージャ

シーズン序盤を好調なスタートで飾った両チームの試合とあって、互いにコンパクトかつコレクティブで攻守の切り替えが非常に早く、内容だけならドルトムントに劣ってないぐらいの好試合を見せてくれた。 前半のペース的にはやや鳥栖の流れ。とは言え、ボールポゼッションは個人能力で若干上回る大宮のほうが高かったのだが、大宮は中盤をダイレクトパスを多用してチョ・ヨンチョルのサイド攻撃を軸として素早く斬りこむものの、S […]

「果たして鹿島はいつ噛み合うのか」J1第11節 ジュビロ磐田-鹿島アントラーズ

選手の世代交代期を迎えて互いにチーム再建中となっている、かつてのナショナルダービーマッチはホームのジュビロが鹿島に3-0という大勝に終わった。 オリヴェイラが退任の後を受けて、満を持してレジェンドであるジョルジーニョ監督が就任した鹿島だが、試合を見た瞬間にその不調の原因が見て取れた。とにかく、選手同士の連携がかつて好調だった時とは雲泥の差になってしまっているのだ。 本来の鹿島サッカーは、25パズル […]

「まさにヘルタの一人芝居」ドイツ・ブンデスリーガ入れ替え戦 第1レグ ヘルタ・ベルリン-フォルトナ-デュッセルドルフ

瀬田元吾さんが日本語デスクとして勤務されている事で知られるフォルトナ・デュッセルドルフが、2部からブンデスリーガ入りをかけてヘルタ・ベルリンと争うプレイオフの第1レグだったが、結果はまさかの(と言っては瀬田さんに失礼だが)アウェイでフォルトナが2-1での逆転勝ち。 事前に瀬田さんのTwitterで結果を知ってはいたのだが、改めて試合を見てみるとフォルトナが強かったというよりは、ヘルタが勝手に自滅し […]

「したたかさなアトレティコ、ナイーブなビルバオ」ヨーロッパリーグ決勝 アトレティコ・マドリー-アスレティック・ビルバオ

名将ビエルサ監督が率いるアスレティック・ビルバオは、今期のヨーロッパリーグでマンUに内容でも結果でも完勝するなど旋風を巻き起こしてきたが、決勝ではシメオネ監督のアトレティコ・マドリーに対して0-3で敗れるという、予想外の惨敗を喫してしまった。 ビルバオは、試合開始からいつも通りにショートパスで攻撃を組み立てようとしたのだが、アトレティコはビルバオが自陣で回すボールに対して前線が猛然とプレッシャーを […]

「ポスト・ラウルはこれで決まり?」ドイツ・ブンデスリーガ第34節 ブレーメン-シャルケ04

前節でチャンピオンズリーグ枠を確定しているシャルケは、得点王争いのフンテラールは当然スタメンであるものの、退団が決まっているラウルはベンチで、大黒柱を失ったシャルケが来期どう対処していくべきかを占う試合となった。 当然、シャルケはラウルを失って苦労するだろうと思われたし、実際試合の序盤はホーム最終戦で出足鋭く攻めるブレーメンの前に守勢を強いられた。が、いきなりドラクスラーがポストラウルに名乗りを上 […]

「インテルが意地のダービー2連勝」イタリア・セリエA第37節 インテル-ACミラン

かたやスクデットの可能性が残っているミランと、一応CLの可能性があるとは言えパルマに負けて可能性が遠のいたインテルという状況を考えたら、ミラン有利は堅いんじゃないかと思ったんだけど、まさかインテルがダービー2連勝を飾ってしまうとは驚いた。 インテルは、ストラマッチョーニ監督になってからは初めて、1トップのミリートの下にスナイデルを置いた4-4-1-1のフォーメーションにして来たが、これが前半はピタ […]