「高木・大前システムの崩壊」J1第12節 浦和レッズ-清水エスパルス

昨日はとあるイベントに出かけていて、夜は疲れでフラフラだったのでざっとした雑感のみで。
清水の攻撃は、「高木・大前システム」と呼ばれるように、U-23代表にも選ばれたアンカーの村松から両サイドの高い位置に張ったウイングの高木と大前にサイドチェンジを飛ばし、そこを基点に攻め込むスタイルなのだが、そこを浦和は5バックでサイドのスペースを潰してしまい、清水を機能不全に陥れた事が第一の勝因だったと言える。
サイドを封じられたら真ん中で縦のボールを入れるというのがセオリーなのだが、清水は1トップの高原にボールが入っても中盤のフォローがまるで無く、幅広く動いて前線に絡みまくった柏木がいた浦和とは正反対の手詰まりぶりであった。
ただ、浦和もチャンスがあった割には得点はCKから阿部がヘディングをしそこねたボールを足で決めた1点のみで、後半9分に清水のアレックスが2枚目のイエローで退場したから良かったものの、それでも運動量が落ちた最後の方は1人少ない清水に押される展開になってしまった。内容からすると、もっと楽に勝つべき試合だったように思う。
これで、清水は2位から3位に後退、浦和は清水とは勝ち点1差の5位に浮上。仙台が2位に勝ち点5差とやや独走状態になりつつあるが、仙台の夏のペースダウンは恒例行事なので、まだまだ優勝戦線の行方は混沌としていると思う。清水も浦和も優勝を狙うためには、もう1つ何か大きな武器が欲しいところだ。