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「28戦無敗でラストを飾る」ドイツ・ブンデスリーガ第34節 ボルシア・ドルトムント-フライブルク

既にリーグ優勝が決まっているドルトムントと、残留を決めているフライブルクとの対戦とあってもっとリラックスしたムードになるのかなと思いきや、意外と両チーム共に真面目な戦いになっていた。
ただ、フライブルクのサッカーがある意味プチ・ドルトムントのような、高い位置からプレスをかけてショートカウンターというスタイルなので、その能力では1枚も2枚も上のドルトムントに対してまともにぶつかって見事に玉砕してしまったという形になってしまった。
フライブルクは、4-1-4-1の形でドルトムントに対してバイタルにスペースを与えない戦術で臨み、そのおかげで香川にまでなかなかボールが渡らず、香川がパスを受けてもすぐさまプレッシャーをかけられていたので、香川自身がプレイで輝く場面はほとんど作らせてもらえなかった。
しかし、一度中盤のプレスを破られてしまうと全くのザルで、ドルトムントの選手がボールを奪うとSBやら時にはフンメルスまで5~6人がゴール前まで突っ込んでくるので、下手にディフェンスラインが高い位置取りをしているおかげでマークに付き切れずに次々に決定的な場面を作られ、気がつけば前半のうちにドルトムントが4点取ってしまって勝負は早々に決まってしまった。
後半からはゲッツェのリハビリにペリシッチの虫干し、バリオスのお別れ出場とドルトムントは余裕のセレモニーで流し、そのまま点は動かずに試合終了。28戦無敗、ブンデスリーガ史上最高勝ち点と記録づくめのシーズンを、いかにもドルトムントらしい試合で締めくくった。
香川については1アシストをマークしたとは言え、上にも書いたようにバイタルが非常に混雑したためになかなかボールをもらえず、ゴール前に飛び出して浮き球を合わせようとした大チャンスの場面では空振り気味に当たり損ねてGKにキャッチされるなど、まだバイオリズムは下がった状態な様子。移籍報道の事もあって精神的にもしんどい面はあるだろうが、何とかポカール決勝では活躍を期待したいね。

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