「チェルシー奇跡の決勝進出」欧州CL準決勝第2レグ バルセロナ-チェルシー

とりあえず信号強度が0になってしまったスカパーHD問題は解決してないのですが、ブルーレイレコーダーが110度CSチューナーを持っているので、とりあえずスカパーe2の無料視聴を申し込んでサッカー観戦環境が一時復活しました。
なので、早速バルサがチェルシーに敗退したCL準決勝の第2レグを観戦。
これも旬を過ぎた話なので雑感のみにするが、バルサが悪かったというよりもチェルシーが、と言うよりはラミレスが良くあのワンチャンスを決めたな、という点に尽きると思った。
何しろボールポゼッションは72%対28%という圧倒的な大差、テリーはつまらないファールでわずか前半37分に退場、先制点を失ったチェルシーが前半終了間際にバルサの綺麗なカウンターから2点目を奪われた時には、リアルタイムで試合を見ていたほぼ全員がこれでバルサの勝ち抜けは決まりと思った事だろう。
しかし好事魔多しとはこの事。その得点+ロスタイムでバルサの気が一瞬緩んだのか、ランパードのキープをマスチェラーノが止められず、最後はまたもラミレスがここしか無いというコースとスピードにループシュートを決めてしまったのだからサッカーの神様は気まぐれである。
それでも、メッシがPKを決めていればアグリゲートスコアでバルサが逆転し、攻めざるを得ないチェルシーが厳しい立場に立たさせることは確実だったのに、これもまさかのポスト当て失敗。まあ最後のトーレスの2点目は付け足しのようなもので、ここで完全に運命の歯車が回ってしまった。
あえてバルサの敗因を運とコンディション以外に挙げるとすれば、3-2-4-1という変形フォーメーションが機能しなかった事だろう。これの意図したところは、人垣をゴール前に築くチェルシーの守備陣をサイドに張らせたクエンカにおびき出し、そのスペースをメッシに突かせる狙いだったのだろうが、そこをチェルシーは6-4-0という形でさらにサイドを人で埋めて来たので、クエンカを張らせる意味合いが無くなってしまった。
さらに、ピケが負傷退場した後にダニ・アウヴェスを入れたのはいいが、ポジションが右のCBなのにSBのように上がりまくるのでさらに交通渋滞が激しくなり、マスチェラーノとプジョルの2バック状態になったしまった事が、カウンターの失点を招いた一因だったように思う。
さていよいよ次は決勝だが、相手はレアルを破ったバイエルン、しかもホームアリアンツ・アレーナでの対戦、バイエルンもだがチェルシーも累積警告山盛りと、非常に厳しい戦いを強いられることは確実。バルサ相手に見せた奇跡をチェルシーが再び起こせるかどうか、注目である。