「酒井の先発は継続するか」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 ハンブルガーSV-シュツットガルト

ウイニングチームネバーチェンジで、モリナーロの出場停止が明けても酒井は左SBで先発になり、岡崎とのコンビで臨んだ一戦は、シュツットガルトがアウェイながらもHSVに対して4-0の大勝を飾った。
シュツットガルトの攻撃陣は相変わらず好調で、1トップのイビシェビッチの周りを2列目の岡崎、ハイナル、ハルニクが縦横無尽に絡み、ボールを奪われても前線からプレスをかける守備が機能して、HSVの前線にほとんどボールを入れさせなかった。
そしてHSVの軽率な1対1での守備をすり抜けたイビシェビッチが先制点を決めると、岡崎のヘッドに遅れて当たった守備にPKを取られ、その後もちょっとシュツットガルト寄りの判定で気の毒ではあったが、ゲームプランがバラバラになったHSVをほぼ圧倒し、最後はイライラが頂点に達したのかFWのゲレーロがシュツットガルトGKウルライヒに対して後ろから足の裏を見せてスライディングするという非の打ち所が無い一発レッドで退場、最後はハルニクがジダンに負けじと5試合連続ゴールを決めて締めた。
ただ、岡崎はよく走っていたしPKゲットの立役者になったとは言え、序盤のアシスト未遂になったクロス以外ではフィニッシュにはなかなか絡めなかった。まあ、HSVが前線にボールを入れられない分サイドを重点的に攻めて来ていたので、SHとして攻撃の組み立てと守備の部分で頑張らざるを得なかった点もあったけどね。
そのHSVのサイド攻撃だが、前半の酒井はかなり苦しんでいた。2人でサイドに人をかけられた時にスイッチした瞬間置いて行かれたり、いつもより早めに前で当たろうという意識が見えたのだが、それがかえって裏目に出てしまい、先に動いたコースを読まれて裏を取られるシーンが目立ってしまった。
その前半の危ない時間帯で失点につながらなかったし、途中からかなり岡崎がカバーに入って、相手が数的不利になった後半からは前に出られるシーンは増えたが、このままモリナーロからスタメンを奪い続けられるかはちょっと微妙な状況になりつつあるかもしれない。そろそろ頭も体も疲れて来る頃かもしれないが、頑張って欲しいね。