2012年2月

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「昔日のアヤックス」UEFAヨーロッパリーグベスト32第1レグ アヤックス-マンチェスター・ユナイテッド

クラブ名だけを見れば、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントであってもおかしくない名門同士のカードだが、今年は残念ながらヨーロッパリーグでの対戦になってしまった。 ようやくスタメンに近いメンバーに戻って来たマンUだが、ナニにしてもクレヴァリーにしても試合勘が戻ってないようで動きにキレがなく、時折ルーニーが前線でチャンスメイクをしてみせるものの、全体的に動きが鈍くて好調時のような鋭い中盤の攻め上がり […]

「インテルの構造的欠陥」イタリア・セリエA第24節 インテル-ボローニャ

昨晩はFAカップで宮市、そして2部で李忠成がイングランド初ゴールを決め、吉田麻也がアウェイでゴールを決めて勝利という目出度い話題があったんだけど、残念ながらテレビで見られたのはボロボロのインテルのみというトホホ状態(笑)。 そのインテルがホームでボローニャ相手に0-3で負けた試合だが、まあ今までごまかし続けたインテルの構造的欠陥が見事に露わになっちゃったかなという感じだね。 インテルは、ミリートは […]

「あまりにも酷いアーセナル」欧州CLベスト16 ACミラン-アーセナル

チャンピオンズリーグの決勝ラウンドが始まった今週で最も注目されたカードは、ミランがアーセナルに4-0で圧勝するという予想外の大差がつく試合になってしまった。 既にあちこちで語りつくされている通り、とにかくミランどうこうよりもアーセナルの出来が酷過ぎで、特にロシツキー、ラムジー、ウォルコット、アルテタという中盤が攻守において全く機能していなかった。 ミランは、自陣にしっかりブロックを作ってアーセナル […]

「恐るべきバルサのしたたかさ」欧州CLベスト16 レヴァークーゼン-バルセロナ

リーガエスパニョーラでは、バルサへの対策としてスペースを埋めた守備と荒れて深いピッチでパスワークを消し、カウンターから高さに不安があるバルサCBに向けてクロスという対策が常識化しつつあるが、レバークーゼンもほぼその形に倣った対策を施して来た。 ピッチ状態だけは、ドイツ的律儀さが災いしてか(?)真冬の雨とは思えないほどの状態の良さではあったが、ボールポゼッション率28対72という数字が示すように、4 […]

「前線のコンビネーションに課題」オランダ・エールディビジ第21節 フェイエノールト-フィテッセ

今季は久々に好調なフェイエノールトとアウェイで対戦したフィテッセ。守備重視とあってか安田はベンチで、ハーフナー・マイクは初めての先発フル出場となったが、結果は1-3での敗戦で、マイクも得点を挙げることは出来なかった。 序盤のフィテッセはアウェイでビビリが入っていたのか、攻撃で中盤が押し上げてもDFラインがそれに付いて行かず、カウンターからバイタルでボールをつながれ、フェイエのFWの飛び出しに置いて […]

「宮市は鮮烈な印象を残したが・・・」 イングランド・プレミアリーグ ボルトン-ウィガン

この前のボルトンの試合を見た限りでは、なかなか右SHのゲームメイカーであるペトロフの牙城を崩すのは厳しいかなと感じていたのだが、その次の試合でしかも後半最初から使ってくるとは少々意外だった。 しかし、そうなった理由は明らかで、76分に決勝点となる2点目を決められた場面を見てもわかるように、ボルトンの中盤のバランスが非常に悪くて守備のマークが重なる場面が多く、それによって生じた数的不利をカバーするた […]

「酒井のブンデスレビューは合格点」ドイツ・ブンデスリーガ第21節 シュツットガルト-ヘルタ・ベルリン

ここまでリーグ戦4連敗で、いよいよ降格圏が迫ってきたヘルタだったが、前半早々に2点を失い、30分にはオトゥルがハイナルに対して後ろから足の裏を見せてスライディングするという完璧なレッドカードで退場、試合後には監督のスキッベが解任される結果となった。 まさにヘルタの自滅としか言いようがない試合ではあったが、岡崎と酒井高徳が先発揃い踏みだった事を差し引いても、シュツットガルトにとっては今季ベストに近い […]

「香川がスーパーゴールでチームを救う」ドイツ・ブンデスリーガ第21節 ボルシア・ドルトムント-バイヤー・レヴァークーゼン

前節で首位に立ち目下絶好調のドルトムントだったが、ウィークデイにカップ戦を戦った影響だろうが、レヴァークーゼン相手にかなり苦しんだ試合となった。 レヴァークーゼンは、ほぼ4-1-4-1のようにアンカーを置いてドルトムントの中盤を潰しに来ていて、トップ下の香川にはドルトムントがボールを持つとほぼ誰かが常にマークに付くような状態で、特に前半10分ごろからはドルトムントの攻撃への切り替えが遅くなり、中盤 […]

「貫禄の圧勝」ドイツカップ 準々決勝 ホルシュタイン・キール-ボルシア・ドルトムント

日本ではちょうど地域リーグにあたるアマチュア4部クラブなのに、3回戦でマインツを破って準々決勝まで上り詰めた、ホルシュタイン・キールとのアウェイ戦だったが、ドルトムントが貫禄の違いを見せつけての圧勝であった。 しかし、キールはさすがにフロックだけでここまで来たわけではない事をしっかり証明していて、派手さは無いけど愚直なポジショニングと基本に忠実なパスでボールをつなぎ、ドルトムントが前半15分で2点 […]

「インテルが大敗した理由」イタリア・セリエA第22節 ローマ-インテル

事前に大敗してしまったと分かっている試合を見るのは苦痛なのだけど、今週は他に見るべき試合が無かったのでインテルの試合を仕方なく見てみた(笑)。 するとまあ、インテルが現在抱えている弱点の全てが見事に顕になってしまった内容と結果だったのかなと。 インテルの守備は、SBが高い位置取りをして早めに当たり、CBがあまり横並びにならずにアタックとカバーという役割で動くという、ブラジルスタイルに近い守備をして […]