サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「本田はレアル戦で復活!」欧州CLベスト16第1レグ CSKAモスクワ-レアル・マドリー

ピッチ上は人工芝が凍結しているものの、ロシアにしてはまだマシな零下5度での試合は、何と3分のロスタイムが2分半を過ぎたところでの最後のセットプレイでCSKAが同点に追いつくという劇的な幕切れになった。
CSKAはシーズンが始まったばかりとは言え、どこぞの五輪代表とは違ってこの試合に向けて良い準備が出来ていたようで、コンパクトな守備を敷きつつボールを奪ってからドゥンビアとナイジェリア代表ムサのシンプルな突破にかけるサッカーが機能し、序盤は互角の展開を見せる。
が、CSKAの攻撃パターンはほとんどそれしか無いので、レアルがピッチに慣れてポゼッションするようになると、守備のバランスも良くなってCSKAの中盤にプレスがかかりやすくなり、トップ下であるジャゴエフを孤立させてペースを握り始める。
すると28分にCSKAは自陣右サイドでロングボールの対処を誤り、フリーで出されたクロスに対してトシッチがクリアしようとするものの、頭にうまく当てられずにボールがCロナウドの前に転がり、柔らかく足首を使って叩いたシュートがGKをすり抜けて決まり、レアルが何とか先制点を挙げる。
後半も同じような展開が続き、レアルがCSKAのDFラインをかいくぐって何度も決定的なチャンスを作るのだが、GKチェプチュゴフの攻守とシュートミスでなかなか追加点が奪えない。
追加点を決められずに済んでいたとは言え、全くチャンスらしいチャンスも作れなくなってしまったCSKAが残り23分で本田を投入すると、冷静なキープ力と素早いターンで瞬く間にそれまで皆無だった中盤の秩序を構築し、そこからサイドを使った攻撃が機能してレアルを後手に回らせ、そして最後にヴェアンブロームがズドン。
CSKAは次節に何とか期待を残すドローに持ち込んだが、昨日のU-22代表同様、中盤でしっかりボールをキープしつつミス無くパスを配給できる存在がどれだけ貴重かをCSKA首脳陣は思い知ったはずで、サンチャゴ・ベルナベウでの第2戦で本田がどこまで調子を戻せるかが贔屓目を抜きにしてもポイントになるのは確かだろう。
まあ、本田自体の出来としてはこの試合ではまだ50%程度で、全然全速力では走ってないし、あくまで無理をせず無難にやり過ごした様子ではあったけどね。つーか、それでもCSKAにとって救世主となったと言える働きを見てしまうと、CSKA側が移籍市場でディスカウントしたく無くなる気持ちも分かるよね(笑)。いや、本当に痛し痒しだよ・・・

モバイルバージョンを終了