「日本人2人先発、岡崎スーパーゴールも・・・」ドイツ・ブンデスリーガ第22節 ハノーファー96-シュツットガルト

ELの決勝ラウンドにしっかりと勝ち残りつつ、来期もELに出場可能な勝ち点を積み上げている好調ハノーファーとアウェイで対戦したシュツットガルトだったが、結果は先に4点を取られての4-2とあえなく完敗。
とは言え、シュツットガルトの試合に対する入り方は悪くなかった。前節ヘルタと対戦して5-0と大勝した勢いそのままでメンバーを変えずに臨んできたのだが、序盤は前線が高い位置からプレスをかけつつ、イビシェヴィッチにボールを集め、そこに活発さを見せる岡崎がボールをつなぐ攻撃には勢いが感じられた。
が、ハノーファーの守備は非常にコンパクトでアプローチが早く、シュツットガルトのパスタイミングが少し狂ったところを逃さず断ち切り、シュツットガルトは中盤を牽引するはずのゲントナーがハノーファーの潰しにミスを連発して徐々にリズムを崩してしまう。
ハノーファーは快速2トップのコナンとディウフが、高い位置でプレスをかけるために上がっていたシュツットガルトSBの裏を狙い、そこに3センターのサイドが絡む分厚いサイド攻撃が機能し、ボールはシュツットガルト陣内のほうに集まり始める。
すると、25分と32分にCKから同じような形でゾーンディフェンスの間に飛び込む速いボールに合わされて連続失点、後半開始からゲントナーに代えてカカウを入れ、前線からの圧力を高めようとしていた矢先に、またもセットプレイからこぼれ球をパンダーに蹴りこまれ、シュツットガルトの打つ手はことごとく出鼻をくじかれてしまった。
ハノーファーのDFラインが高いのと、ボールの逆サイドにスペースがあったので、そこまでボールが回るとシュツットガルトにもチャンスが出来ていたのだが、前半のうちに2度あった決定機にハルニクが決められず、4点差からようやくハルニクと、岡崎のオーバーヘッドスーパーゴールが決まって2点差にはなったが、あまりにも反撃が遅すぎた。
先発した日本人の岡崎と酒井については、大敗の連帯責任なのかキッカー誌の点数は4.0と5.0と非常に低かったが、岡崎はゴール以外にも前線での仕事が目立って好調さを見せていたし、酒井はクロスの精度こそ物足りなかったが、思い切りの良い上がりと球離れの良さでシュツットガルトにリズムを与えていた。
まあ、4点目の失点に両方が絡んでいたし、岡崎は1人ではなかなかサイドで勝負しても抜けるような雰囲気が無く、酒井はボールにアタックした後の動き直しに対する意識が希薄なので、課題もたくさんあった試合ではあったけどね。次もおそらくチャンスをもらえるだろうから、ホームでの活躍に期待だ。