「宮市はここのどこに入る?」イングランド・プレミアリーグ ノリッジ-ボルトン

U-23の糞試合の後なので、それを忘れさせてくれるような楽しい試合が見たかったのだけど、先週は先発出場した岡崎の試合の中継がなく、シャルケの内田もヴォルフスブルクの長谷部も先発に入らず、インテルもローマ相手に完敗してしまったようで、見たい試合が全く無い状態に。
仕方なく、宮市が遠征メンバーに入りながらも結局はベンチ入り出来なかった、ボルトンの試合を見て宮市の可能性を探って見ることにした・・・のだけど、結局あんまり明るい気分になる事は出来なかったね。
ボルトンのフォーメーションは4-4-1-1で、宮市の適正ポジションを考えたら左SHの位置になるんだけど、そこにはブルガリア代表のマルティン・ペトロフがいて、左足から精度の高いクロスや強烈なミドルを繰り出していて、完全にボルトンの攻撃を引っ張る中心選手になっていた。正直言って、彼が無事ならここのポジションでは途中出場することすらなかなか難しい話になるだろう。
右のSHはイーグルスという選手で、ギグスばりにクネクネと曲がるドリブルを駆使するテクニシャンだが、スタミナと継続性に難があるので、宮市が右で使えるなら彼の位置で交代出場する事は、ペトロフに比べるとまだ可能性は高いと思う。
イーグルスに代えて宮市が入り、ペトロフが右に回る選択も無いわけではないが、それはよほど宮市の左での投入に威力があるという認識を監督が持った上での話なので、今の段階では極めて現実味に乏しい。トップ下に至っては、スピードとフィジカルがウリであるプレミアの本番でいきなり宮市にここをやれというのがそもそも無理難題すぎる。
ただ、前半のペトロフはノリッジの攻撃に圧されていてサイドの守備に回らされ、そんなに足も速くないので攻撃に転じた時に間に合わない場面が多かったので、ペトロフをCHの位置にして両サイドを宮市とイーグルスにする戦術も面白いと思うのだが、よほど残留崖っぷちになって攻めダルマにならざるを得ない場合なら別だけど、現状ではかなり期待薄だしね・・・
従って、宮市がボルトンでコンスタントに試合出場するためには、まず右でのプレイをマスターするようになる事。でなければ、ペトロフが欠場した時に期待するぐらいしかチャンスは無さそうだよなあ・・・