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「運がなかったヴォルフスブルクと長谷部」ドイツ・ブンデスリーガ第19節 バイエルン-ヴォルフスブルク

首位のバイエルンとアウェイで戦うという、ヴォルフスブルクにとっては極めて厳しい試合とあって、マガト監督は長谷部を右SHに置いての2ラインでなんとかサンドイッチをして、マンジュキッチとデヤガーというフィジカルに長けた2人にロングボールを集めるという策に出てきた。
そしてそのプランは、リベリとロッベンの強烈なサイドアタックに何度もピンチな場面を作られはしたが、ギリギリ人をかけて踏ん張った守りで前半を耐えぬき、これはインテルに勝ったレッチェのように、もしかするともしかするかもと思わせた。
が、レッチェと違ったのは、2~3度あったわずかなチャンスに得点を決めることができず、逆に後半20分、そこまで良い読みで相手の攻撃を摘み取っていた長谷部が、右サイドでのリベリの突破に一瞬遅れを取って引き倒してしまい、PA脇のFKに対してゴメスへのマークが外れ、そこを抜け目なく決められてしまった。
その後もバイエルンペースは変わらなかったものの、バイエルンの2点目はロスタイムに入ってから、しかもビデオで見ると明らかにロッベンの手に当たってからゴールに入っており、ヴォルフスブルクのほうにもファーサイドでク・ジャチョルが完全にフリーになったものの、胸トラップで流してしまった決定機もあったりで、勝ち点を得るチャンスはあったのだが、結局最後まで決めきれなかった。
長谷部は、先発で出た右SHでは(彼にしては)意欲的な飛び出しと精度のあるアーリークロスを繰り出し、前線で機能しなかったデヤガーを下げてクを入れた前半40分からはボランチで働き、新加入のイラーチェクとなかなか良いコンビを見せて守備から攻撃への素早い反転でヴォルフスブルクのスピードをアップさせる役割を担っていた。が、それだけに失点につながったファールはもったいなく残念だった。
まあ監督がマガトだし(笑)、ちゃんと見る人が見ればこの試合の長谷部は評価できると思うので、次のチャンスには是非とも得点につながる仕事をして周りを見返してもらいたいところだね。

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