「ラニエリ、久々の裏目采配」イタリア・セリエA第20節 レッチェ-インテル

ここまでリーグ7連勝と絶好調維持していたインテルだったが、アウェイとは言えリーグ19位に低迷しているレッチェにまさかのスコアレスの敗戦を喫してしまった。
その大きな要因と言えるのが、ラニエリ監督の選手起用。この試合では久々にスナイデルを先発に復帰させ、モッタを休ませて中盤をオビ、カンビアッソ、サネッティの構成にしたのだが、これが完全な裏目に出てしまった。
まず、サネッティがミラン戦の働きはどこに行ったのかというぐらい、さしもの鉄人も連戦でお疲れなのか全く存在感が無く、マイコンもたま~にタラタラと上がってくるぐらいで右サイドの攻撃が死滅状態。オビも長友を使ってくれるのはいいけど攻撃力が全く無くて相手の脅威にならず、スナイデルがポジション関係なく動きまわるせいで、その穴埋めをカンビアッソがしているおかげでバイタルががら空き。なので、インテルが攻めこんでもあっさりとカウンターを食らい、余計に運動量を浪費してしまうという悪循環。
それでも前半に何度もあったチャンスに得点が決まっていればこういう結果にはならなかったのだが、レッチェGKベナッシが大当たりで、セットプレイから至近距離で放たれたヘディングをことごとく手で弾き飛ばし、逆に前半40分にカウンターからのパスをCBがマークミスして一瞬スペースが空いたところをジャコマッツィに決められ、インテルは痛恨の失点。
後半からアルバレスを入れたおかげでポジションバランスは改善されたが、アルバレスは可能性が限りなく低い無理なシュートを連発してテンションがた落ち。2人目で投入されたサラテはさらに絶望的で、長友を全く使おうとせずにコネてはボールを奪われるだけで、インテルの攻撃はますますリズムが悪くなってしまった。
アルバレスはある程度ボールを持てるので投入の意図は分かるのだが、サラテは全く意味不明。結局3人目の選手交代も使わずで、ポーリとか元気そうな選手を何故お疲れの中盤に入れて来なかったのか。ここまで、選手起用が裏目に出るインテルは久しぶりでちょっと新鮮だったね。前日に見た試合がドルトムントだったので選手個々の運動量の落差が激しく、とても同じスポーツをやっているようには見えなかったよ(苦笑)。
長友については、レッチェが終始サイドに人を当ててきた上に、前線や中盤の動きが悪くて攻め上がってもボールを渡す相手がおらず、中や後ろにパスをする消極的なプレイに終始。怪我の影響も多少はあったのか、いつもの思い切り良いプレイは影を潜めていた。
まあ、とにかくこの試合はスパッと忘れて切り替えるしか無いね。