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「これからのインテルを占う実験」 コッパ・イタリアベスト16 インテル-ジェノア

ミラノダービーと、上位対決のラツィオ戦との合間とあって、インテルはサネッティとカンビアッソ、マイコン以外の全員が先発入れ替わりという完全ターンオーバーで臨んだ試合。
内容としては、ジェノアにボールを持たれながらも要所を締め、前半の9分にマイコンの無回転インステップシュートで先制すると、後半5分にポーリとオビのワンツーで2点目を決めると、ジェノアの反撃を1点に抑えてインテルが無事逃げきったという、ぶっちゃけそんなに面白みは無い試合ではあった。
が、この試合は、これからのインテルを占う重要なテスト項目が含まれていた。それが、スナイデルをトップ下にした4-4-1-1というフォーメーションと、ボランチのサブというテーマである。
インテルの復活は、フォーメーションを4-4-2にして守備の役割分担をはっきりさせ、ベテラン揃いの選手が効率よくスペースを使えるような形にした事が大きかったと思っている。が、スナイデルは中でプレイしたがる上に、この試合でもそうだがあまり率先して守備をしないので、SHの位置にあまり置きたくない。で、1トップ下でどうかというところだった。
その点については、この試合に限ってはあまり機能したとは言えなかった。1トップのカスタイニョスとは全く呼吸が合わず、さすがにSBのマイコンもサネッティもあまり上がって来ないので、前を向いてナンボのスナイデルがポスト役をしている始末。もっとSHやSBが高い位置にいてスナイデルからパスコースを作らないと厳しい布陣である事ははっきりした。
そして、スタンコビッチの長期離脱が確定して層が薄くなっているボランチ。この試合ではポーリがカンビアッソと組んでの先発だったが、得点は決めたしコンビネーションもまずまずで、まずはサブとしての地位はある程度確保できたと言っていいのでは無いだろうか。
ただ、他のサブ選手、特に前線の序列としては3番手以降になっているカスタイニョスやサラテといった選手は、あまり目立った働きは出来なかった。フォルランがまた怪我をしたとか移籍オファーがあるという情報が飛び交っているだけに、ここらの選手の奮起が無いと今後が厳しくなりそうではある。
長友については、残り15分からSHとして出場。相変わらず一人だけピッチのあちこちを走り回っていたが、ジェノアの点は長友が上がった時に崩されたものだけに、インテルが2点取っていて良かったねという感じ(笑)。まあ、ぶっちゃけこの試合は出た意味が特にあるわけなじゃくて、あくまで本番は次のラツィオ戦だしね。

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