「紙一重の大勝」 高校選手権 準決勝 尚志-四日市中央工

今回の高校選手権ではこちら側の山の試合は見てなかったので、こっちも堅守速攻チームだらけだったらどうしようかと思ったのだが、意外とオーソドックスなサッカーをやるチーム同士の試合だったのでちょっとホッとした(笑)。
尚志の方は、市立西宮ほど極端ではないがポゼッション志向の強いサッカーで、四中工のほうはボールも持てるが速攻も得意とするチームという感じで、前半はどちらかと言うと尚志がサイドを中心にボールをつないで四中工を押す場面が多かったと言える。
それがこういう大差になってしまったのは、尚志のDFが四中工が誇る2トップである田村と浅野を自由にプレイさせすぎた点にある。カウンターの場面であまりにも簡単にボールを受けさせて反転を許し、ボールホルダーをフォローする選手に対するマークもおざなりになっていた。これでは、いくら味方がポゼッションしても意味が無い。
たとえバルサであっても縦へのボールに対するファーストコンタクトで止められないと厳しくなるわけで、f現代サッカーにおいてポゼッションサッカーを行うチームにあってはCBの対人の強さは必須といっても良い。まあ、その良い反証がジーコジャパンだったわけだが・・・
さて、これで決勝のカードは市立船橋と四中工という対戦になった。この試合のポイントとしては、四中工の2トップを市立船橋のDFが押さえられるかどうかと言うよりも、素早い囲い込みの守備が特徴の市立船橋が、彼らに生きたボールを出させないかどうかという部分になるだろう。中盤で激しく争う好ゲームになると思うので楽しみである。