「長友2アシスト、FWも2得点!」イタリア・セリエA第1節 インテル-レッチェ

ミッドウィークに行われた、ストで延期された第1節の順延試合。インテルはここまで最下位のレッチェとホームで対戦。
監督のコスミやディミケーレ、オボドなど懐かしい顔が並んだレッチェだが、ここ最近は3失点以上を喫しているようにチーム作りにはかなり苦労している様子で、3バックにして守備を厚めにはしているのだが最後のマークがルーズで、この試合の前半もゴール前で何度もインテルの選手をフリーにさせてしまっていた。
が、そこはいつものお笑いインテルで、そんなチャンスをもらっても4度もバーやポストに当てて得点出来ず、逆にチアゴ・モッタのボールロストからムリエルに決められて先制点をレッチェに奪われてしまう。
しかしさすがに力の差は歴然としていて、インテルは34分にショートコーナーからのクロスをパッツィーニがDFと競り合いながらも足に当てる彼らしいゴールで同点に追いつくと、後半早々にはアルバレスのスルーパスをミリートがやっとこさゴールにし、最後は長友の2アシストで4-1の快勝に終わった。
まあ、あまりに相手が脆すぎてこれでインテルの調子が完全復活したとは言えないが、マイコンの調子は徐々に上がってきているし、終盤にはスナイデルの復帰を視野に入れたのか、4-3-1-2のフォーメーションにしてみたりと、不調のFWの得点以外にも収穫の多い試合だったと言えるのではないだろうか。
長友については、後半開始からしばらくは、右SHのアルバレスがトップ下の位置になっていたので、対面のコロンビア代表クアドラードにスピード勝負を仕掛けられ、ぶち抜かれまでは行かないまでも2度ほどスピードに乗ったクロスを許す苦しい場面があった。が、右SHにオビが入ると形勢逆転、今度はほとんどSHのような位置にまで上がって、サネッティのフィードから長友らしくないダブルタッチでの突破や、ファーに板アルバレスへの狙いすましたクロスで鮮やかなアシストを決めてみせた。
これでしばらくはウインターブレイクに入るが、日本でのマスコミの取材攻勢は凄いだろうけど、まずはしっかり英気を養ってもらって、来年こそはCLでの活躍を是非期待したいところである。