「長友は今期最高の出来で初得点」イタリア・セリエA第15節 インテル-フィオレンティーナ

何故かHDRの録画設定がおかしくなっていて、後半15分までしか録画されておらず、再放送も今晩のジェノア戦まで無いと言う状況なので、そこまで見た限りの感想を。
ちょうど時間的には、2-0となる長友の今期初ゴールは入っていたわけだが、ここまでチーム最高の6得点をマークしているヨベティッチを欠いたフィオレンティーナに全く迫力が無かったとは言え、長友にとってもインテルにとってもシーズンベストの内容だったのは間違いないだろう。
その要因としては、まずルシオやモッタ、マイコンといったこの試合から復帰したレギュラー陣の調子が意外と良かった事が挙げられる。特にマイコンの復帰は大きく、前半の長友、後半のマイコンという感じで、終始インテルがサイドでの攻防で優位を保つ事につながっていた。
そして、個人的にはもう1つの理由として4-4-2のフォーメーションを取った事が良かったのではないかと思っている。今までの4-3-1-2だと、中盤サイドと長友との連携がうまく取れずに、長友が攻め上がるスペースが埋まっていたり、上がった後のカバーにCBが行くのか中盤が行くのか曖昧になる事が多かった。
しかし4-4-2だと誰がどのサイドを見るのかの分担がはっきりするので、コウチーニョがボールを持てば長友が上がり、その裏をカンビアッソがカバーするという分かりやすい流れが出来上がっていた。そして長友の得点シーンのように、中盤にスペースが開く事でコウチーニョの内側を長友がオーバーラップする攻撃が可能になり、よりサイド攻撃のバリエーションが増える事になった。
長友はCSKA戦後にあったらしい城福さんとの会食で調子を取り戻すヒントを得たそうだが、ちょっと無駄なロングシュートが多かったとは言え、久々に長友らしい思いきりの良い攻め上がりが何度も見られ、やはりあれだけ勢いのあるオーバーラップを見せられると味方もついそっちにパスを出したくなるもので、それがまた好循環につながって行くんだよね。
ただ、問題はスナイデルが戻って来たらどうなるかという点で、彼がトップ下に入れば得点力は増すだろうが、また以前のような特定のタレントに頼った前後分断サッカーに戻ってしまう可能性は高い。長友の親友だけに残念ではあるのだが、他の選手への影響力も大きい選手なので、インテルが生まれ変わるためには冬のマーケットでの放出を考えたほうがいいのかもしれない。