ロンドン五輪最終予選 シリア戦展望

明日は個人的なイベントがあって、多分酔っ払って帰ってくるのでその日のうちに試合を見られないかもしれませんが、一応試合の展望は書いておきます。
現在、グループリーグはシリアとは勝ち点6で並び、得失点差で1ビハインドで2位につけている日本としては、シリアとの2戦では1勝1敗、最悪1勝1敗でも2試合の得失点差で上回る必要があります。逆に言えば、それ以外の2分けや1分け1敗以下では、かなり五輪のストレートインからは絶望的になると言えるわけです。
明日の試合は日本のホームなので、引き分けや負けが許されないのは当然ですが、万一アウェイで負けた時の得失点差を考えれば、この試合で出来れば3点差以上の勝利が欲しいところです。
ただし、日本はホームのマレーシア戦で2-0、アウェイバーレーン戦でも相手GKのミスに助けられての得点で、お世辞にも得点力が高いチームだとは言えません。本来であれば、永井がこのチームのゴールゲッターだったはずなのですが、名古屋でサブ暮らしになってからは停滞したままですからね・・・
相手のシリアについては、マレーシアとの試合内容を見るかぎりでは、縦に早い選手を前線に置いて走らせるだけのバーレーンとは違い、高さのある2トップにボールを当てて、中盤が押し上げてのサイド攻撃というモダンなサッカーをやって来るチームで、実力的にはかなりの物を持っていると言えます。
そのため、日本の出方としては、まず相手のFWに対して縦へのボールを出させない事。前線からのプレスでボールの出所にプレッシャーをかけ、FWには素早いマークを付けて縦パスをカットする事。そこから逆に速攻を仕掛ければ得点のチャンスは増えるはずです。
そしてもう一つのポイントになるのがコンディション。日本は中東への往復でマレーシアから入るシリアに比べて時差や移動の疲労は大きいですが、シリアは日本より試合間隔が1日短いので、条件的には微妙なところです。
シリアは間違いなく徹底的に日本のスペースを潰してカウンターを狙って来るでしょうから、日本はそういう相手に対してポゼッションで上回り、相手の守備を揺さぶって走らせ、スタミナの消耗を狙う戦い方が必要になって来ます。
そのキーマンとしては、やはり日本のパスワークを担う中心である扇原。彼のポジションでミスが出ると一気にピンチになりますし、逆に大津らのサイドに素早くパスが配給できると攻撃の基点が増えることになります。引いた相手に対してはミドルシュートも効果的ですが・・・そっちはあまり期待できそうにないかな(苦笑)。
とにかく、身体的にもメンタル的にもベストなコンディション作りを、チームスタッフにはお願いしたいところですな!