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「細貝の意外な攻撃センス」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 アウグスブルク-バイエルン・ミュンヘン

細貝がバイエルン・ミュンヘンからゴールしたというのに、なかなかスカパーでは試合自体が見られなかったが、昨日ようやく放送があった。
アウグスブルクは、バイエルン相手に慎重な立ち上がりをして、低めの位置にゾーンを引いて細貝をアンカーに置いた4-1-4-1にしたのはいいのだが、絶対に与えてはならない先制点を16分にあっさりとセットプレイからゴメスに押し込まれ、さらにゴール前で人数をかけていながらリベリに2点目を決められた時は、いったいどんな点差で終わるのだろうかと言う内容だった。
しかし、後半になると連戦の疲れと前半のうちに2点を取った事の安心があったのか、徐々にバイエルンのペースが落ち、14分にCKからのこぼれ球を細貝が押さえたボレーで決めて1点を返すと、試合のペースは完全にアウグスブルクに。
前半のうちはおっかなびっくりだった攻撃が、ボールを奪うとどんどんと前線に攻め上がる迫力が出始め、82分にはカプラニがワンツーから完全に抜け出し、ノイアーとの正面での1対1になったが、これを腕1本で止められてしまうなど決定力不足に泣き、結局最後まで追いつけずに1-2で敗戦。前半の安易な失点とチャンスの数を考えたら、勝つとまでは行かなくても十分勝ち点を取れる試合だった。
細貝は、期待された守備については、周りのサポートや連携の問題もあるのだろうが、アンカーの割に詰めが弱くてパスで交わされる場面が多く、後半は持ち直したものの少し期待外れな出来。逆に意外と良かったのがパスの展開で、縦パスやサイドチェンジを小気味良く配給していて攻撃面ではアンカーらしい働きが十分出来ていてたのにちょっと驚いた。
少なくとも、SBよりはこの位置で使うほうが、展開力に欠けるアウグスブルクにとってはずっと良いように見えるし、基本テレホンパス気味なので遠藤の代わりとまでは行かないだろうが、長谷部の代役は十分に今でも行けるのではないだろうか。
チームが1部に残れる可能性はあまり高くないだろうが、このまま成長すればレバークーゼンに戻っても使ってもらえる期待はあると思う。頑張ってほしいね。

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