「なぜ日本人は皆SBなのか」ドイツ・ブンデスリーガ第9節 ヴォルフスブルク-ニュルンベルク

昨日は夜に飲む用事があったので、ヴォルフスブルクの試合を長谷部が出場してからの時間だけ観戦。
ヴォルフスブルクは、後半から本職のマドルンクに代わってポラークが出場していたのだが、長谷部が64分に交代で入ってわずか6分後に、そのポラークが不用意に遅れてアタックしたためにDFラインをスコーンと破られ、長谷部が何とかスライディングで防ごうとしたものの、わずかに届かずシュートを決められ同点。
しかし、長谷部もめげずにそこからは1対1での厳しいマークと活発な攻め上がりで存在感を発揮し、マンジュキッチがPKで決めた2点目の場面も、長谷部の攻め上がりをオトリに使ったデヤガーが切れ込んだところを倒されたもので、失点は直接長谷部には責任がなかったとは言え、良いイメージを残せたのではないだろうか。
それにしても、長谷部も細貝もすっかりSBでの出場が板についてしまって、代表ではボランチなのにこれでいいのかと思ってしまうんだけど、やはり選手は試合に出てナンボの世界ではあるので、使われているだけ幸せと考えるべきではあるんだろうけどね。
特にブンデスの場合は、守備のカバーリングに人数をあまりかけない分、まずは個人の力で対処するのが基本であり、スペースを与えたり1対1で抜かれてしまわない事が第一のSBというポジションでは、日本人のスタミナと献身性、戦術への適応力、アジリティがドイツ人に比べると優れているという理由が大きいのだろう。
ただし逆に言えば、ブンデスリーガにおいてはシャヒンやジョズエといったパスセンスを持った選手は別にすると、基本的にボランチにはフィジカルが求められている事の裏返しでもあるのだが・・・その評価をどちらかの方向に高めていけるかが、彼らの今後の課題なのだろう。