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「しょっぱい試合を2日連続」欧州CLグループB リール-インテル

リーグ戦2連敗で一向に調子の上がらないインテルだったが、チャンピオンズリーグでは何とかアウェイでリールを1-0で下して首位を堅持した。
が、試合内容的には非常に厳しいというかしょっぱいものだった。昨日もアウグスブルクの塩試合を見てただけに、かなり見ているのがつらかったよ(笑)。
リールは4-3-3の布陣で、インテルは長友とマイコンが左右のSBに入り、スナイデルがトップ下に復帰した4-3-1-2だったのだが、リールが4-3-3というサイドに3人を配する形を最大限に活かして長友のサイドを攻めて来たために、常にアザールとジョー・コールという攻撃に長けた選手の脅威に晒され続けた。
そこを長友はカンビアッソと共に粘り強く守ってはいたのだが、さすがに多勢に無勢は否めず、キブやジュリオ・セーザルの指示もあってむやみに飛び込まず、中がクロスのコースを予測できるような位置でのカバーに専念していた。
長友は、1対1マーキングの能力が非常に高い選手ではあるけども、数的不利の状態で中と連携を取ってクレバーに守るという面では物足りない部分があったのだが、長友の危険なバックパスのカバーも含めて、ジュリオ・セーザルの好守に助けられたところが大きいとは言え、無失点で切り抜けられたのは大きな自信と経験になったのではないだろうか。
攻撃面では、監督の指示で長友サイドはほとんど攻撃に上がることは無く、2度ほどオーバーラップをした場面はあったものの、サラテが長友を使う意志はサラサラ無くてほとんど絡めず。まあ、インテル唯一の得点が、長友のクリアがスナイデルに渡り、スルーパスからのリターンをパッツィーニが決めたものだったけど、長友が意図したものじゃないしね(笑)。
そんな中でインテルの光明を見つけるとすれば、やはりスナイデルが復帰したことで前線にタメと変化が生まれた事。今シーズンのミリートが本来の仕事である基点づくりがことごとくダメな現状では、スナイデルにかかる期待がどうしても大きくなる。
そして、怪我のサムエルに代わって入ったキブがなかなか安定していた事。SBに入るとスピード不足でやられる場面が多く、今シーズンはサムエルが非常に不安定で相方のルシオにも影響が出ていたので、この起用は意外にインテルにとっては良い方向に出たような気がする。まあ、サムエルが怪我から回復したら元に戻ってしまうかもしれないけどね・・・
これでグループBは、CSKAモスクワがホームでトラブゾンスポルを3-0で破って勝ち点4。得失点差でトラブゾンスポルを上回って2位に浮上した。本田も復帰が近いようだし、日本人2人とも決勝トーナメント進出を行きたいところだね。

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