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「運がなければさすがにつらい」イタリア・セリエA第7節 ノヴァーラ-ボローニャ

前節で得点を決めた結果を受けての森本先発復帰だったが、監督を交代して臨んだボローニャに残念ながらホームで完敗。
序盤は、確かにホームのノヴァーラがDFラインを積極的に押し上げつつサイドが何度もオーバーラップを仕掛け、森本がGKを背にしながら反転してシュートを放つ場面を作るなど、いつ先制点を揚げてもおかしくないような勢いになっていたのだが、セットプレイからパーチがゴール真ん前で頭に当てたものの、コースを外れてしまった場面から徐々に流れが狂ってくる。
それまで高い位置を保っていたノヴァーラDF陣の腰が徐々に引け始め、ボローニャがガッチリとした組織的な守備でノヴァーラの攻撃を絡めとると、ディ・ヴァイオとアクアフレスカの前線につないで中盤がフォローする攻撃が機能し始める。
そして前半のロスタイムに、ディ・ヴァイオの強引なドリブルからのこぼれ球を拾ったラミレスに、うまくファーサイドへと巻いたシュートを決められ、ボローニャに先制を許してしまう。
ノヴァーラは68分にグラノチェを入れて、森本が右のウイングのようなポジションになって攻勢を仕掛けようとするが、1対1の競り合い、フィジカル、運動量でボローニャが上回り、ノヴァーラは決定的なチャンスを作りだすところまでなかなか辿りつけない。
64分には、そこまで何度もカウンターでDFラインをあっさりと突破されていながら、ディ・ヴァイオのやらかしで2点目を喫さずに済んでいたノヴァーラが、とうとうアクアフレスカに股抜きシュートを決められ、これで試合の趨勢は決まってしまった。
前半のチャンスがあった内に点が決まっていればまた違っていたのだろうが、個々のレベルがやはりボローニャに比べてノヴァーラが劣っているのは明白で、遠藤のように縦パスを小気味良く入れる選手がいないのは当然として、せっかくPA付近でフリーになっても、何故か無理なドリブルをしたり残念クロスになったりで、どうにも脱力させられるシーンが多かった。
森本については、この試合では珍しく中盤でパスを受けてのポスト役をこなしてはいたのだが、そこからの展開がどうにも遅くて森本までボールが届かないことが多く、体のキレがあってノヴァーラの攻撃陣の中では、まだ点を取れそうな匂いを醸し出してはいたのだが、いかんせん孤立無援過ぎた。
まあ、今後も残留に向けて厳しい試合は続くだろうが、何とか結果を出して森本だけでも個人残留は果たして欲しいところだねえ(苦笑)。

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