「ザックジャパンに呼ばれない理由」イタリア・セリエA第6節 ノヴァーラ-カターニャ

古巣との対決で期するものがあったであろう森本だったが、残念ながらこの試合では先発とはならず、58分に途中交代で入った。
試合はノヴァーラが序盤に攻め込んだところをカウンターで逆に先制点を奪われ、後半開始早々にPKをもらって同点に追いつくも、57分にはFKから再びリードを奪われるという嫌な展開。
そこに森本が入ったのだが、ちょうど試合の流れがノヴァーラに傾いてきたところで、いくつかのチャンスの後にでのFKから、リゴーニが頭で折り返したところに抜け目なく入り込んだ森本が決めるという、いかにもゴールゲッターらしい得点だった。
もっとも、他の部分で「ゴールゲッター」ぶりは相変わらず健在で(苦笑)、森本はDFラインの位置、やや右寄りに張りっぱなしであまり組み立てやプレスに参加することはなく、パスが来ればスイッチが入って全力を出すというプレイスタイルで、確かにその存在がカターニャには脅威を与えていて、3点目につながるジェダのDFライン裏への抜け出しも森本への注意が集まったおかげとも言えるわけで、こういうプレイスタイルは十分アリなんだいう説得力があった。
ただ、それがザックジャパンとなるとそうも行かないわけで、最近はまたぞろ三文メディアにザックトン不仲説を書き立てられているようだが、本田が健在ならともかく、中央にキープどころが無い今の代表で、裏抜けだけを考えている選手を入れても機能しないことは明らかなわけで、そういうチームに呼ばれても森本が苦しむだけだろう。
ノヴァーラでもまだメッジョリーニにいろんな仕事を負担してもらっている状態なので、得点という結果を出して出場機会をもらっているうちに、FWとしてのプレイ幅を広げて行ってもらいたいものである。