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「王者らしからぬ勝利」ドイツ・ブンデスリーガ第7節 マインツ-ボルシア・ドルトムント

いや~、しかしドルトムントの調子は一向に上がって来ないね。
この試合も、下位に沈むマインツ相手に徹底的にスペースを潰され、ドルトムントはとことん攻めあぐねるという今シーズンおなじみの展開に。
ドルトムントの問題点についてはここで何度も書いていてもうアキアキしてるんだけど、レヴァンドフスキの動き出しが単調で前線にスペースが作れず、走り込むべきスペースが無い香川はトップ下でウロウロ。そこでビッチリマークを付けられてパスをもらえず。ボランチから縦にパスが出ず、トップに基点が作れないのでサイドの上がるタイミングが無いという悪循環。
ゲッツェは狭いスペースで無理やり打開しようとしてボールを奪われ、香川は何とか1人をドリブルで抜いても2人目で引っかかり、ギュンドアンが前線の渋滞にさらに割り込もうとして後ろがスカスカ状態になり、何度もマインツに危険なカウンターを許してしまっていた。
そして、前節の再現をするかのように33分にサイドの苦しい位置から何とゴール前にクロスのようなバックパス、これを一度はカバーで弾くものの、浮き球を押しこまれてマインツ先制点。
後半になってもドルトムントのペースは全く変わらず、選手には焦りが出てくる状態だったが、64分に今までゴール前で引っかかるばかりだった強引なドリブルにようやくペリシッチが成功、ゴール左隅にコントロールしたシュートを決めてドルトムントがようやく同点。そしてロスタイムにはピシュチェクがゴール前の混戦からミドルを決め、ドルトムントが王者らしからぬ劇的な勝利を決めた。
まあ、監督もいろいろ試行錯誤をしているのだとは思うが、やはり一向にドルトムントの内容は向上しておらず、シャヒンがいない以上はまず攻撃のトリガーであるレヴァンドフスキのところをどうにかしないと厳しいように思う。終盤にようやくバリオスが復帰したが、まだまだキレを論じるにも程遠い状態なので、厳しい戦いはまだまだ続きそうである。
香川については、2本ほど良いシュートを放ちはしたが、やはりスペースの無い状態で埋没する時間が長いことは変わらず。まあ、どんな選手でもこういうチーム状態で何か違いを見せるというのは難しいものなので仕方ないが、本人的にはストレスが溜まるところだろう。今はとにかく辛抱だね。

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