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「岡崎の先制点でリズムに乗る」ドイツ・ブンデスリーガ第5節 シュツットガルト-ハノーファー

第6節のシュツットガルト戦は今朝行われたのだが、とりあえず宿題になっていた前節の試合を先に見る。
どちらもなかなかの好スタートを見せた両チームの戦いは、岡崎の先制点で流れを握ったシュツットガルトが、相手の運動量が落ちた後半に2点を加えて突き放しての快勝に終わった。
ドイツサッカーでは、良くも悪くも1対1で勝つことが求められており、日本のようにそれが劣勢だから連動したプレスでカバーしようとか、フォーメーションをすごくコンパクトにしようという思想が希薄である。
従って、各選手のポジションバランスが非常に重要になって来るのだが、シュツットガルトは昨シーズンに比べてこの点が非常に改善されたことが現在の好調につながっているように思う。
昨年であれば、ボランチが上がりすぎたり下がり過ぎたりでDFラインとの連携がとれておらず、CBが下がりすぎた事でサイドのスペースががら空きになり、そのカバーに岡崎がズルズルと下がってしまうので、いざ攻撃となると得点に絡めないというパターンが多かった。
しかし、今シーズンは画面を見ても分かる通り、各選手が1箇所に偏らずピッチにまんべんなく配置され、ボールを奪ったら広がっている味方に強くパスを出して攻撃への早い切り替えを実現している。守備的な位置でスペースを潰すクヴィスト、幅広く攻撃に絡むクズマノヴィッチとゲントナーという役割分担も上手く機能している。
従って、岡崎も良い意味で守備をサボることが出来ていて、それがこの試合で岡崎が見せていたトラップの正確性やキレの良い切り返しといった部分につながっているように思う。
岡崎のこれからの課題としては、サイドに出たときは良くボールをもらえているが、中のバイタルに入った時にあまり味方とコンビネーションが作れていない点がある。現在のワイドな攻撃に加えて中央での崩しが出来るようになると、シュツットガルトはリーグでの上位争いを続けて行けるようになるのではないだろうか。

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