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「無敗という結果は出したのだが」ロンドン五輪女子サッカー最終予選 日本-中国(1-0)

しばらく、プライベートで旅行に出ていたので5日ぶりの更新です。
本当は予選突破がかかった北朝鮮戦を見る予定だったんだけど、録画ミスで再生してみると画面が真っ黒だったので(涙)、中国戦のほうを観戦。
移動疲れで時々居眠りタイムが入ってしまったので試合の流れについては割愛させてもらうが、同じくメンバーを大きく落とした初戦のタイ戦に比べると、ずっと練習をしていた効果もあってか中盤のパスワークは多少向上していたように思う。守備面でも、中国に決定力が無かったとは言え、きっちり相手を無得点に終わらせたことは選手にとって自信になっただろう。
ただし、男子もそうだが女子もFWに関する悩みは大きいかなと。
この試合では永里妹と高瀬の2トップが先発だったが、中国のプレッシャーに潰されて中盤からボールを引き出すような働きがほとんど出来なかった。鮫島と宮間が組んだ左サイドはさすがの働きを見せていたが、攻撃が機能していたと言えるのはそこだけで、やはり中でボールが収まらないとリズムが出てこない。
今回の予選では各選手のコンディションが悪く、各試合で押され気味の戦いを強いられることが多く、その分澤選手が守備に回る時間帯が増え、彼女のチャンスメークや勝負強さが生かされなかった分、川澄選手以外のFWに対する不満が浮き彫りになってしまったと言える。
五輪本大会への出場は無事決めることは出来たが、本番が近づくにつれてマスコミなど周囲の騒音が一段と増えることは間違いなく、W杯のようにコンディション万全の状態で臨めるとは限らない。
日本のストロングポイントが、各選手が忠実に走ってパスコースを作り、ワンタッチでボールを回していくサッカーにあるのは確かだが、運動量が落ちてパスワークが機能しないと一気にフィジカル面や1対1での弱さが浮き彫りにされ、劣勢を強いられる弱点がはっきりした大会だったように思う。
特に次の五輪では、日本は世界チャンピオンとして受けて立つ立場になるので、相手もきっちりと日本のパスサッカーを研究してくるだろう。それほど多くの時間は残されていないが、本番までに各選手が1対1でしっかり対処が出来るように取り組んでもらいたいところである。

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