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「ここが最大のポイント」ロンドン五輪女子サッカーアジア最終予選・オーストラリア戦展望

また代表戦か! つーわけで、最終予選3戦目オーストラリア戦の展望を。
とりあえずここまでは2戦全勝ときっちり結果を出しているなでしこジャパンだが、このオーストラリア戦が予選突破に向けて最大のポイントとなる試合だろう。
ここでオーストラリアに負けてしまうと、オーストラリアと日本が勝ち点6に並ぶが、現在の得失点差で日本が+1なので、自動的にオーストラリアよりも順位が下になる。そして、中国はタイに勝つだろうから勝ち点が5になるのは確実。現在勝ち点4で2位の北朝鮮は韓国との対戦で、北朝鮮が勝てば言うまでもなく首位だし、たとえ引き分け以下でも最後にタイ戦を残しているので勝ち点3の上積みは確実である。
つまり、負けると日本が2位以下になるのは確実で、北朝鮮と中国が勝つと4位とは勝ち点1差の3位に落ちてしまい、アジア予選突破に暗雲が立ち込める状況になってしまう。
とは言え、ここで勝っても日本はまだ勝ち点9で、残り2戦が1分け1敗になってしまうと、北朝鮮と韓国の試合次第ではあるが、北朝鮮と中国が勝ち点11以上になる可能性があるので、まだ安泰とは言えない。
そして、オーストラリアは中1日だけどタイ戦で6人を入れ替えているので、W杯での激闘の直後にリーグ戦をこなし、マスコミに出ずっぱりだった日本とコンディションに大きな差が出て来る可能性は高いだろう。
W杯で日本はドイツ、スウェーデンといった相手に勝ってはいるが、どちらも日本に対して攻撃的に出てきてくれたので日本が得意とする前方プレスが効いたという面があり、じっくり守ってカウンターという戦術を遂行してきたイングランドには苦杯を喫しており、オーストラリアがイングランドのような戦い方をしてきたら苦戦は必須である。
従って、アジア予選の戦略的には、最悪ここは捨て駒にしてもいいのではないかと個人的には思う。勝ったら有利になる事は間違いないだろうが、この試合で突破を決められない以上は、ここで燃え尽きてしまったのでは何の意味もないからだ。
オーストラリア戦はあえて元気なサブメンバー主体で臨み、前半はとにかくプレスに走って相手を0点に抑え、後半の相手が疲れた時間に主力を投入し、スペースを突いた攻撃で点を取って逃げきるという方針がいいのではないかと思うのだが・・・
さて、佐々木監督の采配はいかに。

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