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「香川だけには光明が見え始めたかな」ドイツ・ブンデスリーガ第4節 レヴァークーゼン-ボルシア・ドルトムント(0-0)

ここまで同じ2勝1敗を挙げているレヴァークーゼンでのアウェーゲーム。ドルトムントは、前節と全く同じメンバーで臨み、香川もトップ下でのスタメン。
試合はレヴァークーゼンのプレスが序盤から凄まじく、互いにコンパクトな陣形を保ちながらボールが激しく行き交うめまぐるしい展開。しかし相変わらず中盤から縦にパスが出てこないドルトムントのリズムは好転せず、ロングボールを相手に拾われてからサイドを破られ、GKの1対1やセットプレイからフリーでのヘディングといった決定機を相手に与えてしまうが、GKヴァイデンフェラーがスーパーセーブで何とか防ぐ。
後半になって少しレヴァークーゼンのプレッシャーが弱まると、ドルトムントはパスをつなげるようになるが、CBから出す縦へのクサビが相手に狙われているために、基本的にスペースやサイドへと展開するリスクのないパス回しだけとなり、なかなかレヴァークーゼンの陣形が崩れない。
が、後半20分にレヴァークーゼンのカドレツが、後ろからのスライディングタックルとは言え、ホームのチームにとっては厳しすぎる判定と言えるレッドカードで一発退場になると様相が一変。
これで昨シーズンのように前線でパスが回るようになったドルトムントは、30分に相手ゴール前のこぼれ球に反応した香川が決定的なシュートを放つが、GKの体に当たってしまってゴールならず。
でもこれならドルトムントの勝ち越しは時間の問題だろうと思われたのだが、32分にゲッツェが報復行為でこちらは正当な一発退場になってしまい、香川も35分に下がってそのままタイムアップ。ドルトムントにとってはラッキーを物に出来なかった残念な試合だった。
ドルトムントはボランチからのパスが貧弱な分、CB陣からの縦パスで今シーズンはカバーしようという意図が見られていたのだが、レヴァンドフスキのボールを受ける動きが鈍い上に、この試合では相手が研究していて縦パスが完全に狙われ、途中から組み立て自体が無くなってしまっていた。
ただし、香川だけの観点で言えば、動き自体はキレが復活しつつあるし、中盤でもらって反転からドリブルのような今までに無かったプレイがあったりと、これから期待が出来るような感じはする。が、また代表戦があるので遠征なんだよね~。香川ぐらいいなくても代表は大丈夫となって欲しいんだけど、それはさすがに無理なので複雑。

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