日韓戦のポイントは「新・黄金の中盤」にあらず

今日は、U-22エジプト戦、A代表日韓戦という代表親善試合ダブルヘッダーがありますね。コパ・アメリカには不参加だったので、代表戦自体が久々なのでとても楽しみです。
とりあえずU-22のほうは置いといて、まずはやはり日韓ガチンコ戦についての展望を書いてみます。
マスコミや一般の注目は、欧州で活躍している岡崎・本田・香川が揃った2列目、「新・黄金の中盤」に集まってしまうのでしょうが、個人的にはそちらではなく、その後ろの方に注目点があるのではないかと思っています。
岡田ジャパンまでの日本代表であれば、韓国のように最初からガンガンプレスをかけて来るようなチームに対しては、まずはリスク回避でロングボールを選択して相手の圧力を逃れるような入り方をするのが常套手段でした。
しかし、それではいつまで経っても日本が主導権を握りながら試合を運ぶことは出来ませんし、高さや対人の厳しさでは世界と比べて物足りない現在の代表メンバーでは、自陣ゴール前での場面が増えてしまうと、いつアクシデントで失点してしまうか分かりません。
U-17やなでしこジャパンで日本が見せたように、ガシガシとプレスをかけて来るようなサッカーに対しては、DFラインで素早くパスを回しつつ中盤とのパス交換を交え、相手の連動した動きをいなして足を止めさせた上で、ビルドアップのパスを出すという形こそが望ましいはずです。
つまり、何より守備陣がどこまで安定したボール回しをし、日本がポゼッションをキープできるかが、この試合の最も注目すべき点であると思います。日本がパスをしっかり回すことが出来れば、最大の弱点である1トップの弱さはカバーされますし、2列目の3人が高い位置でプレイ出来れば得点は時間の問題です。
その意味で、長友不在の左SBを誰にするかというところもポイントになるでしょう。ビルドアップを重視するなら槙野、オーバーラップに期待するなら駒野という事になるでしょうが・・・さて、ザックの選択やいかに。