「少しは糸口が見えたかな」ドイツ・カップ1回戦 サンドハウゼン-ドルトムント(0-3)

長谷部のヴォルフスブルクやブレーメン、レバークーゼン、フライブルクなどが早くも1回戦で敗れる波乱が起きているドイツ・カップだが、リーグ戦王者のドルトムントは3部相手に3-0の快勝で立ち上がった。
スーパーカップでは、あまりボールが来ずに孤立気味になっていた香川だったが、この試合では相手が引いていたという部分もあるのだろうが、先制点の場面でもDFラインの裏へと抜けたレヴァンドフスキに浮球のパスを通すなど、前線の狭いスペースでボールを受けるというよりは中盤のスペースに下がってゲームメイクをする場面が目立ち、あちこちに顔を出したがるギュンドガンと上手く役割分担を図っている印象だった。
つーか、ビルト誌でもシャヒンの代わりは「ギュンドガワ」と書いているのに驚いてしまった(笑)。
シャヒンのように中盤でゲームを作る選手がいない分、この試合ではDFラインから縦へとボールを入れようとする意欲が見えたが、レヴァンドフスキの動きが単調で序盤はミスが多かったものの、香川らが流動的なポジショニングを取るようになってからは比較的組み立てがスムーズに出来ていたので、そういう意味でも効果はあったように思う。
ただし、それで割を食った形になったのがゲッツェで、昨年までであればサイドでタイミングよく飛び出せばシャヒンからパスが通り、中にいる香川やバリオスとコンビネーションで崩せていたのだが、レヴァンドフスキはあまりスペースメイキングしないし、香川は下がって前線に出る機会が減るしで、どうも波に乗れていない様子である。
香川も、この試合では1得点1アシストと結果は出したが、ニアを狙った至近距離からのシュートを当て損なうなど、まだまだプレイの切れとしてはいまいちな印象。元ボランチだからゲームメイクのセンスはあるのだろうが、長めの横パスのようなちょっと危険なプレイが多かったのも、これからの本番を考えると心配なところである。これからは代表のスケジュールも入ってくるので、何とか上手いことコンディションを整えてもらいたいところである。