「なでしことは逆の運命に」コパ・アメリカ決勝 ウルグアイ-パラグアイ(3-0)

ツール・ド・フランスが終わり、こちらも再びサッカーブログとして再スタートと言うわけで、いまさらながらコパ・アメリカの決勝を観戦。
試合展開については省略するけど、やはりチーム力としての差はウルグアイのほうが明らかにパラグアイよりも一枚上手だったね。
それはちょうど、女子W杯決勝でのアメリカと日本の差のようで、その試合と同じようにウルグアイは前半から激しくプレッシャーをかけたのだが、アメリカが好機をミスし続けてしまったのに対し、12分に相手のクリアミスから抜け目なくスアレスが先制点を決めた事で、運命が大きく変わってしまったと言える。
ウルグアイは、サイドに起点を持ちたいパラグアイの思惑を完全に把握しきっており、2列目の選手に対して終始激しくマークしてFWを孤立させ、ボールを奪ったらすかさず前線へと送ってスアレスやフォルランといったワールドクラスのストライカーがイーブンボールを狙うという形が完璧に機能していた。
おかげでパラグアイは、終始カバーのために選手が後ろに引っ張られた状態になってしまい、2列目をサポートするSBのオーバーラップを仕掛けられず、決定機と呼べそうなものは後半10分にあったチャンスぐらいで、後半途中から互いに運動量が落ちてからはバイタルでボールを受けられるようにはなったのだが、老練なウルグアイの守備に前に最後の部分をきっちりと締められ、最後はカウンターでフォルランに3点目を沈められてジ・エンド。
ツールのおかげでブラジルやアルゼンチンの試合は見ていないけど、両チームの守備意識の高さや連携の確かさを考えると、チームが未完成な大国ではそう簡単に勝てないなというのが明白に見て取れる試合だった。こういうチームと戦えたら、日本も新たな課題を見つける事が出来たのにと思うとつくづく不参加が残念である。
まあ、その分女子の快挙に注目が集まったのだとも言えるが、コパと女子W杯で、日本男子もしっかりネジを巻き直して日韓戦に臨んで欲しいものである。