サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

ツール・ド・フランス2011 第9ステージ

昨日は飲みの用事があって沈没したので、第9ステージだけの感想を。
その前のステージでヴィノクロフが活躍したのを見て、今後が楽しみだと書いたらいきなり落車で骨盤骨折とはねえ・・・しかも、昨年5位のファンデンブロックまでもが残念なことに同じく落車でリタイア。
悲劇はこれにとどまらず、一般ニュースでも広く伝わっていたので知っている方も多いでしょうが、国営放送フランステレビジョンの車が主催者の指示に従わずに選手を無理に追い越し、せっかく逃げていたフーガーランドとフレチャが跳ね飛ばされ、フーガーランドのほうはコース横の有刺鉄線で30針も縫う大怪我と、このスポーツはどんな拷問なんだと言いたくなるぐらいに酷い状況になってます。
他のレースに比べてツールは各国のメディアの扱い方がケタ違いで、それだけにスポンサーやチームからのプレッシャーが高く、選手もハイペースで緊張感を強いられるレースを余儀なくされているという背景があるのは確かでしょうが、それにしても今年の落車の多さは異常ですよね。
レースの方は、そんな落車続きで集団が自分達のチームの状況を確認するためにペースを落とさざるを得ず、逃げ集団の勝利を結果的に容認する展開になりました。
メディアカーの衝突に遭わなかったルイス・レオン・サンチェスとカザール、ヴォクレールの3人でしたが、最も総合上位にいるヴォクレールにマイヨジョーヌを着るチャンスが到来し、最後はヴォクレールの引きについてきたサンチェスに勝利は譲りましたが、ヴォクレールは集団に4分の差をつけてゴールし、有力選手に対して2分30秒の差で総合トップに躍り出ました。
2004年のツールで思わぬ集団の遅れからマイヨジョーヌを獲得し、その後第14ステージまで粘りの走りでマイヨを守り続けて一躍フランスのアイドルとなったヴォクレールも、今や世界有数のパンチャーとしてフランスを代表する選手にまで成長しました。
7年前の彼ならマイヨジョーヌも山岳までだね、と言われておしまいでしたでしょうが、今の彼なら堂々と山岳で戦える力を持っているはずです。地元フランスの盛り上がりのためにも、ヴォクレールには頑張ってほしいですね!
まさかの落車多発ステージ LLサンチェスが勝利しヴォクレールがマイヨジョーヌに! | cyclowired

モバイルバージョンを終了