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「アドリアーノ抜けて強くなった?」J1第18節 ガンバ大阪-サンフレッチェ広島(5-3)

どう考えてもサッカーのスコアじゃない得点が入った試合になってしまったが、それにしてもアドリアーノが抜けてからの2試合でガンバは9点と、ここまでアドリアーノがガンバで得点した数だけ取ってしまうのは何たる皮肉だろうか(笑)。
しかし、この試合に限って言えばガンバにパスサッカーが戻ったせいと言うよりは広島の集中力の問題で、1点目は遠藤のFKで中澤をどフリーにしてしまい、2点目は遠藤のミドルが良かったとは言え、西川のポジショニングがややニア寄りだったせいもあるように思う。
ガンバは効率よく前半のうちに2点を取ったことで、中央の守備を固めて広島にサイドまで攻めさせておいて、高さに劣る広島のクロスを跳ね返し、手薄になった広島のセンターをカウンターで攻める攻撃がうまくはまり、得点を着実に重ねて行った。
逆に広島は、前線の佐藤と李がコンビネーションを作れず、ボールは回すけれども最後に中へと入れる部分でなかなかガンバの守りを攻め崩せなかった。それでも前半ロスタイムに広島らしいコンビネーションから森崎浩司がコースに決め、後半開始早々の森脇が頭で押し込むだけのビッグチャンスを物にしていればまだ試合は分からなかったのだが、結局最後まで得点で後手に回ってしまった。
そういうガンバにとって上手くハマり過ぎたパターンの展開だったので、アドリアーノが抜けてはっきりプラスになったとは言い切れないが、以前より遠藤が前線に絡む機会が増え、それがチャンスの数につながっている面はあるように思う。まあ、それも単に遠藤が復調してきたせいなのかもしれないが・・・
これでガンバと広島は勝ち点で並んで5位と6位に。Jの中でも屈指のパスサッカーを展開する両チームらしくエンターテイメントにあふれる内容になったが、これから夏場のハードスケジュールに向けて、省エネで守り勝つ試合も出来ないと優勝争いの位置をキープしていくのは難しくなりそうではある。

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