「今度こそは本当の3-4-3で」キリンカップ・チェコ戦展望

前回のペルー戦からかなり時間が空いたような気がしますが、ようやくチェコ戦が明日に迫ってきましたね。
選手やセルジオ越後氏の意見では、あまりシステムをどうこう言うなと釘を刺されてはいますが、やはり前回はあまり機能しなかった3-4-3という戦術が、おそらく現時点でのベストメンバーになるであろう明日のスタメンで、どれぐらい威力を発揮するかという点は外せないところでしょう。
そもそも、Jリーグ選抜との試合で見られたように、ザックの3-4-3は本来ボールサイドにDFが寄って反対サイドのSHが状況によってはDFの位置に下がる変則4バックなので、相手に押し込まれたら5バックになってしまうというのは本来有り得ないはずなんですよね。
4バックの反対サイドが最初から高い位置取りをしておくことで、攻撃に転じたときに4バックよりも速く前線に人を送り込めるというのがザック式3-4-3の利点なので、SHとDFの連携、試合の流れを見てSHがどれだけ高い位置取りをキープできるかというポイントに注目して見てみたいところです。
注目選手を挙げるとすればやはり長友。何せ今回来日するチェコ代表のメンバーを合わせてみても、チェフの次にビッグネームな存在になっちゃいましたからね(笑)。彼がどれだけ高い位置からスタートできるか、反対サイドの内田から長友にフィードが通るようなシーンを多く作ることが出来れば、日本が勝利する可能性はぐんとアップすることでしょう。
そして、もう一人はこれもやっぱり本田。最近はコンディションをぐんと上げてきているようなので、前線でチェコ選手を弾き飛ばすようなフィジカルや岡崎や李の飛び出しを活かすようなスルーパスが見られると嬉しいですね。
とにかく南米選手権への不参加を思い出させることの無いような、濃い中身の試合をお願いしたいところですなあ。