サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

立場が正反対の宇佐美と宮市

6月1日と7日に行われる、キリンカップ・ペルー戦とチェコ戦の代表メンバーが発表になりましたね。

GK:
川島永嗣(リールス/ベルギー)
東口順昭(アルビレックス新潟)
西川周作(サンフレッチェ広島)
DF:
今野泰幸(FC東京)
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
伊野波雅彦(鹿島アントラーズ)
長友佑都(インテル/イタリア)
槙野智章(ケルン/ドイツ)
安田理大(フィテッセ/オランダ)
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)
吉田麻也(VVV/オランダ)
MF:
遠藤保仁(ガンバ大阪)
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
柴崎晃誠(川崎フロンターレ)
森脇良太(サンフレッチェ広島)
細貝萌(アウクスブルク/ドイツ)
家長昭博(マジョルカ/スペイン)
西大伍(鹿島アントラーズ)
FW:
前田遼一(ジュビロ磐田)
李忠成(サンフレッチェ広島)
関口訓充(ベガルタ仙台)
岡崎慎司(シュツットガルト/ドイツ)
本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)
興梠慎三(鹿島アントラーズ)
宇佐美貴史(ガンバ大阪)

西と柴崎の初選出にも注目なのですが、何よりA代表入りが噂されていた宮市がAはもちろんU-22にも召集されず、逆にU-22ではまだレギュラーに定着出来ていない宇佐美がA代表初選出という事で、いろいろなところで議論が沸騰しているようですね。でも個人的には、このザックの判断は至極妥当ではないかと思っています。
宮市については、ダイジェストなんかで見れば物凄い活躍をしているように見えますが、基本的にサイドで待っているだけのポジショニングですし、中盤のパスワークや守備という部分ではほとんど役に立っていません。全員守備全員攻撃が求められる日本代表では、おそらく使ったとしても後半に相手が疲れた時限定ぐらいでしか考えられず、それならわざわざ合宿に呼ぶ必要はありませんからね。
逆に宇佐美は、難でも出来てしまう万能選手であるがゆえに、いろんなタスクをガンバで与えられ過ぎていて自分の中での優先順位が混乱しているのではないかと思っています。最近の試合ではようやく積極性が復活してきたようですが、ただ闇雲にドリブルしてシュートしているようで、シンプルで的確な判断と確実性は成長していないように見えます。
つまり、宇佐美は小学生にいきなり高校レベルの問題集を押し付けられ、適切な指針無しにやってみろと言われてるような状態で、宮市は確かなカリキュラムに則って育てられてはいるんだけど、まだ課題が3ページぐらいしか消化出来ていない状態と言えるでしょうか。
ザック的には、今無理に宮市を呼んで変な刺激を与えるよりも、このままフェイエとアーセナルに任せていたほうがいいと思い、宇佐美には直々に本人の優先順位を整理させた方が良いとの判断なんでしょう。
たかが数日の合宿で何が変わるわけではないかもしれませんが、遠藤はオシムに出会って走る選手へと変貌したわけですから、是非とも宇佐美にはザックの薫陶を受けて化けていってもらいたいものですなあ。

モバイルバージョンを終了