「長友のほろ苦い凱旋」イタリア・セリエA第35節 チェゼーナ-インテル(1-2)

後半ロスタイムの間にパッツィーニが2点を決めて、インテルが劇的な逆転勝利を挙げた試合ではあったが、現地紙の評価が示すように長友にとってはちょいとほろ苦い凱旋試合になってしまった。
もっとも、それは長友のせいと言うよりはインテルのフォーメーションに原因があり、スナイデルとスタンコビッチがケガのために、本来ならFWか右の位置にいる事が多いパンデフが左のMFに入り、2トップもいつもは左にいることが多いエトォが右、ミリトが左に位置したので、長友のサイドのコンビネーションが全く機能していなかった。
そしてチェゼーナもインテルがボールを持つと、すぐさまサイドの縦を切ってきたので、そうなるとマイコンのように単独で1人や2人を交わせる能力がない長友はバックパスでつなぐしか無くなってしまう。
とは言え長友自体も、序盤からこの形なら長友が上がるだろうな、という流れでも動き出しが遅かったし、コンディションが悪かったのか、コンビネーション不足による戸惑いがあったのか、いつもの歯切れのよいプレイが見られなかった。
まあ、毎回毎回MOMのような得点を上げ続けるのはノイアーぐらい突出した選手でもないと無理なわけで、スタメンになってまた別の疲れも出てきているだろうから、今季はとにかくミスなくプレイを終わらせてくればそれで十分なんだけどね。