「今年はサッカーも関西が引っ張る?」北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ ガンバ大阪-ヴィッセル神戸(2-2)

今日はいよいよ日本代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチが行われる。チケットは早々に完売し、隣のキンチョウスタジアムではパブリックビューイングが行われ、選手らの募金には3kmの行列が並び、平日昼間の練習には1万人を超える人が集まり、試合はユーロスポーツやアルジャジーラが生中継するという、日本のみならず世界の注目を集める一戦となりそうである。
その試合自体の価値より何より、震災以降は原発危機や計画停電でお通夜ムードだったサッカー関係のTwitterフォロワーの皆さんが久々に明るいつぶやきをしているのを見ると、いかにこの試合が日本の元気を回復させる力を持っているのかを実感させられる。実際の被災者で試合をテレビで見られる人は少ないかもしれないが、少しでも大阪から勇気を与えられればと思う。
さて、当然ながらJでもチャリティマッチは地道に行われているのを忘れてはいけないわけで、昨日はスカパーで録画しておいたガンバ対神戸の試合を見てみた。
ガンバは代表がらみで、神戸はケガ人で若手が多く出場した試合となり、互いにミスこそたくさん出てはしまったが随所にハツラツとしたプレイが見えて楽しめる試合だったかなと思う。
神戸は、新外国人のホジェリーニョがなかなかのボールキープ力とパスセンスを発揮して、ポジションこそ2列目ではあったが大久保らとポジションチェンジをしながら攻撃に絡み、ボッティ抜きだと単調だった神戸のパスワークに変化を与えられる存在になりそうな感じ。小川や森岡といった若手も伸びてきているので、大久保やボッティがコンスタントに出場出来れば、今年の台風の目になるかもしれない。
ガンバは復帰の明神が、随所にさすがと思わせるポジショニングとシンプルなパスで遠藤不在の攻撃陣を引っ張り、被災地塩釜市出身の佐々木が気合の入ったプレイで先制点を挙げ、その後もアドリアーノの前線への飛び出しにパスを合わせてチャンスを量産したが、決定力が無くて2点目を取った後に追加点を奪えなかったのが響いてのドロー。
攻撃は良かったが守備ではかなり不安定さを露呈しまい、2点ともサイドにマークがいながらクロスを上げられ、中でもあっさりマークを外してしまっての失点と、DFラインはサブメンバーが主体だったとは言え、1対1とコンビネーション両方での課題があり、ACLと夏場の過密日程が待ち受ける事を考えれば西野監督にとっては頭の痛いところだろう。