「インテルとシャルケはレアルに勝てるか?」欧州CLベスト16第2レグ レアル・マドリー-リヨン(3-0)

リヨンホームでの第1レグを1-1で折り返して迎えた、サンチャゴ・ベルナベウでの第2レグは、レアルが3-0とリヨンを一蹴してベスト8へと駒を進めた。
試合は点を取らなければならないリヨンがゾーンを高めにして挑んでは来たが、それに対してレアルはエジルやディ・マリアがサイドの裏のスペースへと飛び出す動きを執拗に繰り返し、リヨンのDFラインを徐々に押し下げて行く。
そして、相手のゾーンが下がって来ると今度は選手がどんどんとリヨン陣内に入り込んでパスを繋ぎ始め、37分にマルセロがワンツーからPA内へと切れこむ動きを見せ、リヨンのDFがあっさりと交わされてしまって先制ゴール。その後もどんどん前に出て行くレアルに決定的なチャンスが2~3度あったが、得点は決まらずに前半を終了する。
2点が必要なリヨンは後半から当然攻めに出ようとはするのだが、レアルのハードワークの前にリヨンは全く攻撃のスピードをアップさせることが出来ず、66分にリヨンのミスパスからのロングボールに対してリヨンDFが人とボールを見失い、いち早くボールに触ったベンゼマが2点目を決め、76分にはまたもリヨンのミスからディ・マリアが決めて止めを刺した。
リヨンは主将でディフェンスの要であるクリスがレアルの攻撃陣のアジリティに振り回され、3失点全てに絡んでしまったのが誤算だったが、やはりそれを誘発させてしまうモウリーニョの戦略と、チーム全体に浸透させている対リヨン戦術とそれを実行するハードワークが見事だったというしか無い。ベンゼマ、エジル、ディ・マリア、Cロナウドの前線も好調なので、バルサと当たらなければ(笑)決勝まで行く可能性はかなりあると思う。
当然ながら内田のシャルケ、長友のインテルがこのレアルと対戦するかもしれないわけだが、シャルケはまず歯が立たないだろうな・・・インテルならば、いくらレアルに中盤を制圧されても、DFラインからエトォにボールが渡れば得点機が作れるので、もしかすると点の取り合いには持ち込めるかもしれない。
シャルケはラングニックに監督が代わってしまったので内田が起用されるかどうかは分からないけど、これからはどこと当たってもビッグマッチだから本当に楽しみだね!