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「ある意味岡崎の本領発揮」ヨーロッパリーグ 1回戦第2レグ シュツットガルト-ベンフィカ(0-2)

リーグでも勝ち点で最下位のボルシア・メンヘングラッドバッハに並ばれ、この試合でもホームで2点を取られての敗戦と聞いて、どんなに酷い試合をしたのかと覚悟して見てみたのだが、意外にも負けるべくして負けたというよりは、不運な敗戦という印象だった。
ベンフィカの先制点は、CKからのこぼれ球をサルビオが100本打って1回入るかどうかというスーパーミドルだったし、2点目もFKからの得点で、シュツットガルトは岡崎が惜しいシュートを4本放つなど、決してチャンスが無かったわけではなく、その中の1点でも決まっていればスタジアムの雰囲気も一気に変わっていたであろうし、ちょっともったいない感じだった。
もっとも、チャンスの数自体はベンフィカのほうがはるかに多かったのは確かで、シュツットガルトはDFラインの押し上げがゆるく、それでいてドイツサッカーらしくマイボールの時にはSBが高い位置に上がるので、ベンフィカにしてみるとバイタルやSBの裏のおいしいスペースを使い放題で、シュツットガルトの守備陣は相手のプレスが優勢な苦しい態勢でミスパスをしては、そこから為す術なくずるずると中盤と一緒に下がるだけで、守備の連動はおろかパイロンの代わりにさえなっていなかった。
そんな状況で、シュツットガルトの前線には滅多に気の利いたパスは出てこなかったのだが、1トップのジップロックじゃないシップロックはどこにいたか分からなかったけど(笑)、ハルニク・ハイナル・岡崎の2列目はボールが持てて粘りもあり、彼らがいい形でボールを持つことが出来ればそれなりの攻撃力が出せていたように思う。
その中でも、岡崎は相変わらず自陣タッチライン際まで守備に戻る回数が多く、上下動の負担は相当大きかったのに、それでも決定的な場面を2回も作るのだから、まさにチームの中で孤軍奮闘の働きというしか無かった。そりゃあれだけ走ればシュートの精度が落ちても仕方ない面はあり、岡崎がもっと前で仕事できるようになればこれから得点も増えていくのではないだろうか。ってあんまりその望みは無いんだろうけどね(苦笑)。
とりあえず、このヨーロッパ軒の敗戦で試合負担は減ったわけだし戦力的にはそれほど悲観する状況ではないはずだから、コンディションと連携をじっくり高めてリーグへの準備を整えて欲しいものである。

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