「キーマンは遠藤!」アジアカップ準々決勝 カタール戦展望

いよいよ、開催国カタール相手の準々決勝が今晩始まりますね。
カタールはウズベキスタン相手の初戦こそ負けはしましたが、中国・クウェート相手に2-0、3-0と快勝を重ねて調子を挙げてきています。
おそらく、日本と対戦してもベタ引きにはならず、序盤は激しいプレッシャーをかけて来るでしょう。要注意選手は、ウルグアイからの帰化選手であるセバスチャン。高さとテクニックを兼ね備え、彼が前線で起点を作ることからカタールの攻撃が始まると言っても過言ではありません。中国戦で2得点を挙げたアハマドも、思い切りの良いキレのあるシュートを打つので調子に乗らせると怖いです。セバスチャンに集めるボールをきっちり封じて、セカンドボールを拾わせない事が序盤のポイントになるでしょう。
とは言え、カタールも常に日本相手にポゼッションで上回るサッカーをするのは不可能なので、どこかで必ずペースを落とすはずです。日本にとっては、序盤の猛攻で先制点を取られてしまうと引いた相手に苦しむパターンに陥ってしまうので、まずは落ち着いて試合に入り、相手のペースに巻き込まれないことが肝要です。
そしてカタールを攻略するポイントは、他の中東の国々と同じようにサイドにスペースが出来る事が多くてゴール前での横の揺さぶりに弱いので、縦パスで相手を引きつけてからSBの上がりにサイドチェンジを合わせる組み立てが中心になるでしょう。サイドの高い位置で基点を作り、そこから中盤が絡んで縦方向の選手の動きと、横方向のボールの動きをゴール前で組み合わせられれば、どこかで必ずマークが外れるはずです。
その意味でキーマンになるのが遠藤。調子が上がってないグループリーグではおとなしく中盤の底でパスをさばく役割に徹していましたが、彼が積極的に前線と絡んで香川や本田とのコンビネーションを築くことが出来れば、引いた相手を崩すのはそれほど難しくはないでしょう。そして、日本が今まであまり出来ていなかったサイドチェンジに果たす彼の役割も重要です。
確かに審判の判定は怖いですが、まずは日本がどれだけ良い内容の試合を見せてくれるかが楽しみだし、それが見られれば結果も必ず付いてくると思います。