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「もったいない山形」天皇杯準々決勝 清水エスパルス-モンテディオ山形(1-1PK5-4)

勝負には負けたとは言え、108分までの展開、内容を考えれば山形のものであった事は間違いないだけに、もったいないと言うしか無い試合だった。
試合は序盤から清水がボールを完全に支配するものの、山形はゴール前にがっちりと守備を固め、サイドを崩されても中がきっちりとヨンセンの高さを封じて決定的なチャンスを作らせず、カウンターやセットプレイで勢いを自分たちに取り戻すしぶとい試合運びで、前半は山形にとっては狙い通りにほぼ危なげ無く無失点で折り返す。
後半も25分を過ぎると、そこまで攻めに攻めていた清水の勢いが落ち始め、そこから狙ったように山形が攻撃に人数をかけるようになり、田代・増田の鹿島組が中心になって度々カウンターからチャンスを演出するようになり、CKから石川がフリーで放ったヘディングがバーに当たる決定的なチャンスまで作ってしまう。
そして延長後半3分に、山形はDFと2対2の場面になったところでうまくマイボールに収め、最後はDFの背後に抜けだした田代がファーにゴールを決めて先制するが、その直後にボスナーにCKから頭で決められ同点に。試合はそのまま1-1で終わり、最後のPK戦では清水が5-4で決着をつける結果になった。
清水はベスト4には残ったものの、長谷川監督は退任が決まり、選手もシュツットガルトへの移籍が確実視される岡崎を始めとして、ほぼ半分の選手がクラブを去ると言われている状態なだけに、天皇杯へのモチベーション的には高いのかもしれないが、たとえ優勝したとしてもACLどうなんだとつい心配してしまうところなんだけどね(笑)。
山形は、プロビンチアサッカーをやらせたら天下一品の小林監督がいる限りは、たとえ鹿島組が抜けたとしてもそれほど危機にはならないのかもしれないが、自前の選手を育てられるようにならないと、延々とライバルの選手を育てるだけで、いつまでも米だけが「生え抜き」という状態ではジリ貧だよね。

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