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「チームも長谷部もピンチは変わらず」ドイツ・ブンデスリーガ第17節 ヴォルフスブルク-ホッフェンハイム(2-2)

もう既にこのチームの試合を見ることが苦痛になって来て久しいのだけれど、他に見るべきものがないので仕方なく見たら、相変わらずの内容で欝なクリスマスとなったのであった(笑)。
4-3-1-2のヴォルフスブルクは、グラフィチがケガのためマンジュキッチが2トップの一角に入ったのだけど、彼もまたあまり守備をしないので、ヴォルフスブルクは4-3の7人だけで守っている形になり、それも全く連動せずに誰かがアタックに行っても後ろについてくる人間がおらず、仕方なく皆がとりあえずゾーンらしき物を作った状態で、ホッフェンハイムがボールを持つと単にゾーンがずるずる下がるだけになってしまっていた。
こうなると、長谷部のようなコンパクトな中で気の利いたポジショニングやパス出しで生きる選手は使い道がなく、広~いスペースで右往左往するだけで、ホッフェンハイムの先制点もサイドに展開されたパスにカバーしには行ったものの、ミドルを防ぐ事ができずに得点を許してしまった。
2失点目も、長谷部はサイドの選手のケアには行っていたが、真ん中をズドーンと通されたパスに対して緩慢なリアクションで戻る動きを起こさず、まあ長谷部が走って戻ったとしても得点は防げなかったとは思うが、失点後のアップシーンでは表情に無力感が溢れていた。
ヴォルフスブルクは後半からグラフィチを投入し、最後は開き直ってロングボールを2トップに集める作戦に切り替えたことが功を奏して同点に追いついたが、その得点の1つは、長谷部と交代で入ったカーレンベルグが個人でボールを奪ったシーンが起点になっており、単独ではなかなかそういう働きがしにくい長谷部の苦しい立場を象徴するようなシーンであった。
ヴォルフスブルクはドイツカップも敗退し、マクラーレン監督更迭の噂が出ているが、長谷部にとってはそのほうがいいのは確かだろうなあ。

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