「このチームは強いのか弱いのか」ドイツ・ブンデスリーガ第15節 シャルケ04-バイエルン・ミュンヘン(2-0)

先に地域決勝のエントリーを上げたので、この試合については簡単に。
しかし、いくら現時点でバイエルンよりもレバークーゼンのほうが上とは言え、レバークーゼンに0-5で負けたチームがバイエルンに2-0で勝つのだから、このチームの実力はいったいどのレベルなんだろうと不思議に思ってしまうよね(笑)。
とは言え、試合の前半はバイエルンのペースで、シャルケは比較的後ろ目にコンパクトなゾーンを引いてバイエルンの攻撃を受け止める形はそこそこ出来ていたのだが、攻撃ではフンテラールがきっちり抑えられて基点が作れず、たまにシャルケが攻め上がってもミスからバイエルンの強烈なカウンターが炸裂し、ノイアーのスーパーセーブが無ければ2点ぐらいは入れられていた危ない展開だった。
ところが58分に、ロングボールに反応したラウルが左サイドから個人技でマークを振り切り、ゴール前のこぼれ球を走りこんできたフラドがポストに当てながらもゴールを決め、67分にはセットプレイからの流れで最後はクロスをヘヴェデスが頭で決めるという、シャルケが本当に数少ないチャンスから得点をものにするのだからサッカーは面白い。
こうなると勢いは完全にシャルケのもので、バイエルンは最後にファン・ブイテンまで入れてパワープレイを仕掛けるが、シャルケはすっかり落ち着いた守備で相手の攻撃を跳ね返し続け、ホームで大きな勝利を手に入れた。
内田は、前半は何度も攻め上がる積極性を見せてはいたが、後半は基本的にリベリをマークする仕事を忠実にこなし、一度ほど中への切れ込みで振り切られたシーンはあったものの、とてもW杯前と同じ選手とは思えない落ち着いた対応が出来ており、もう十分シャルケに欠かせない選手になったんじゃないだろうか。是非CLの決勝トーナメントでも活躍して、さらに大きなクラブへとステップアップしてもらいたいね。